市川團十郎が「仮名手本忠臣蔵」を新たに創造、「双仮名手本三升 裏表忠臣蔵」

4

83

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 3 12
  • 68 シェア

市川團十郎が出演する「双仮名手本三升 裏表忠臣蔵」が、来年1月に東京・新橋演舞場で上演される。

「双仮名手本三升 裏表忠臣蔵」チラシ(撮影:半沢健)

「双仮名手本三升 裏表忠臣蔵」チラシ(撮影:半沢健)

大きなサイズで見る(全2件)

團十郎が新橋演舞場の正月公演に出演するのは今回で15回目。歌舞伎の三大名作の1つである「仮名手本忠臣蔵」を、現代ならではの視点やスピード感を織り込んで新たに創造する「双仮名手本三升 裏表忠臣蔵」では、團十郎が大星由良之助を初役で勤める。

上演に際し、團十郎は「『双仮名手本三升 裏表忠臣蔵』は現代を生きるお客様にお楽しみいただきやすい形にして、名作『仮名手本忠臣蔵』の面白さを存分に味わっていただけるように創っていけたらと考えております」と意欲を見せた。

市川團十郎コメント

このたび新橋演舞場の来年1月公演にて「双仮名手本三升 裏表忠臣蔵」を上演させていただくことになりました。「仮名手本忠臣蔵」は古典歌舞伎の三大名作の一つと言われている傑作ですが、通し上演の機会は多くなく、「忠臣蔵」の世界に触れていただくことも少なくなっています。「双仮名手本三升 裏表忠臣蔵」は現代を生きるお客様にお楽しみいただきやすい形にして、名作「仮名手本忠臣蔵」の面白さを存分に味わっていただけるように創っていけたらと考えております。

また今回、外題に「裏表忠臣蔵」と付けさせていただいております。「裏表忠臣蔵」は、天保4年に七代目團十郎が、市川白猿の名で増補し、由良之助を演じ初演した作品です。表が通常上演されている「仮名手本忠臣蔵」、裏として創作場面をつけ、新たな形で忠臣蔵の世界を描き出し、当時大当たりとなったそうです。七代目のこの精神を受け継ぎ、表を「仮名手本忠臣蔵」、裏を現代に合わせた創作により、十三代目としての「裏表忠臣蔵」を描きたいと思っております。由良之助は初役となりますが、新之助時代に力弥で父の由良之助と共演しており、目にある父・十二代目の由良之助、祖父・十一代目の由良之助、代々の由良之助を感じながら勤めることができればと思っております。

来年のお正月、ぜひ新橋演舞場にお越しいただき、「忠臣蔵」の世界をご堪能いただけましたら嬉しいです。劇場でお待ちしています。

この記事の画像(全2件)

読者の反応

  • 4

薙野信喜 @nonchan_hg

市川團十郎が「仮名手本忠臣蔵」を新たに創造、「双仮名手本三升 裏表忠臣蔵」(コメントあり) https://t.co/MgwJRRiV8w

コメントを読む(4件)

市川團十郎のほかの記事

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 双仮名手本三升 裏表忠臣蔵 / 市川團十郎 の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします