青☆組が「大切に温めてきた物語」、新作群像劇「十二月八日」スタート

青☆組「十二月八日」が去る12月14日に東京・アトリエ春風舎で開幕した。

これは、青☆組の第26回公演。今回は、太宰治の短編小説「十二月八日」をもとに吉田小夏が作・演出を手がけ、群像劇として立ち上げる。舞台は日米開戦の日の東京。朝の光の中、ラジオが告げる開戦の報せを清々しいニュースとして聞いた彼女は、1日を笑顔で始めるのだが……。

開幕に際し吉田は「四年ぶりの劇団公演。大切に温めてきた物語です。この祈りが、どうかあなたに届きますように」とコメントした。出演者には、青☆組の福寿奈央、藤川修二、大西玲子、土屋杏文のほか、代田正彦、細身慎之介、新部聖子、蓑輪みき、トヨザワトモコ、矢部祥太が名を連ねる。上演時間は約1時間25分。公演は12月24日まで。

吉田小夏コメント

おかげさまで、ついに初日の幕があきました。終演後、お客様から「この日を待っていました」とのお言葉をいただき、胸が熱くなりました。

本当にありがとうございます。日米開戦の日から、約80年の時を経た2023年の12月に、原作の舞台である東京でこの作品を上演できることに、感謝します。

四年ぶりの劇団公演。大切に温めてきた物語です。この祈りが、どうかあなたに届きますように。