音楽を愛する若者たちが歌い踊る！10周年迎えたSEPTの新作「DREAM TELLER」スタート

SEPT presents「DREAM TELLER」が、昨日11月30日に東京のこくみん共済 coop ホール / スペース・ゼロで開幕した。

SEPTは、杉浦タカオが音楽と芝居のコラボレーションをテーマに立ち上げた“次世代型エンターテイメントユニット”。結成10周年を迎えたSEPTが送る新作公演「DREAM TELLER」では、音楽に携わる若者たちが、夢の世界と現実の世界を行き来するファンタジーエンタテインメントが展開する。総合プロデュース・脚本を杉浦、演出・振付を後藤健流が手がける本作には、芝居パートのほか、SEPT作品の醍醐味であるバンドの生演奏を交えたライブパートや、躍動感あふれるダンスパートが用意されている。

物語の軸を担う5人の若者を演じるのは、天翔愛、男女混成ダンス＆ボーカルグループ・lolのhibiki、佐藤たかみち、平賀勇成、歌い手のNORISTRY。体調不良により降板した倉丸莉子に代わって出演する天翔は、バラバラになってしまった仲良し5人組が再び出会うきっかけを作った江南朔弥を演じる。白い衣裳に身を包んだ天翔は、朔弥の優しくはかない雰囲気を切ない表情で表現。今回が初舞台となるhibikiは、自分に自信が持てずに悩むアーティスト・水瀬二湖を演じるが、ひとたびステージに上がると堂々たる存在感を示し、lolの活動で鍛えた力強いダンスで観客を魅了した。

熱血漢のピアニスト・須藤路刻役の佐藤は、天真爛漫な笑顔を振りまきながら舞台上を駆け回り、ライブシーンでは得意のピアノ演奏を披露。音楽シーンから姿を消したシンガー・尾上音羽役の平賀は、とあることで自分を責め続ける音羽の感情の機微を繊細に表現した。hibikiと同じく初舞台となるNORISTRYは、実力派人気シンガー・神鵙弥彦役で出演。NORISTRYは高らかで美しい歌声を会場中に響かせ、ステージを盛り上げた。

一度は離れ離れになってしまったものの、音楽の力を借りて、再び歩み出そうと奮闘する若者たちの姿をぜひ見届けよう。なお本編終了後のエンディングライブでは、声出し応援やペンライトの使用が可能となっている。

上演時間は休憩なしの約2時間20分。公演は12月3日まで行われ、PIA LIVE STREAMでは2・3日公演の模様が配信される。

ステージナタリーでは現在、「DREAM TELLER」の特集を展開中。総合プロデュース・脚本を担う杉浦、キャストのhibiki、佐藤、NORISTRY、倉丸、演出・振付・出演の後藤に本作にかける意気込みを聞いた。なお特集記事は倉丸の降板前に取材したものとなる。