鳴海康平率いる第七劇場、三重・石川・宮崎の国内3都市ツアーで「桜の園」に挑む

第七劇場「桜の園」が、10月9・10日に三重・三重県文化会館、16・17日に石川・金沢21世紀美術館 シアター21、12月18・19日に宮崎・メディキット県民文化センター 演劇ホールで上演される。

第七劇場「桜の園」チラシ表

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本作は、アントン・チェーホフの「桜の園」を原作に、鳴海康平が構成・演出・美術・訳を手がけるもの。今回「桜の園」に挑む理由を、鳴海は「私たちが今年『桜の園』を製作上演する理由は、これまで彼の四大戯曲のほかの3作はすでに製作していて、最後の作品に取り組みたいと感じていたこともひとつですが、『桜の園』で描かれている主たるモチーフが、さまざまな世代にとっての『過去・現在・未来』であるという点に、私は強く惹かれました」と説明している。

出演者には、木母千尋、小菅紘史、諏訪七海、増田知就、room16の藤島えり子、青年団の金定和沙、TRASHMASTERSの森下庸之、SPACの三島景太が名を連ねている。上演時間は約1時間30分。三重公演と石川公演のチケット販売は8月21日にスタート。

鳴海康平コメント

ロシアの巨匠・チェーホフは「桜の園」を120年近く前に書き上げ、この作品がモスクワ芸術在で初演された年に、44歳で亡くなりました。「桜の園」が彼の最後の戯曲であり、病床においても推敲を続けたと伝えられています。初演以降、現在に至るまで、世界中で上演され続けている名作です。

私たちが今年「桜の園」を製作上演する理由は、これまで彼の四大戯曲のほかの3作はすでに製作していて、最後の作品に取り組みたいと感じていたこともひとつですが、「桜の園」で描かれている主たるモチーフが、さまざまな世代にとっての「過去・現在・未来」であるという点に、私は強く惹かれました。

この作品では10代から80代までの人物が登場します(演じる俳優の実年齢は異なりますが)。それぞれが過去に対する態度、現在の苦悩と幸福、未来への期待を示しており、それらはまったく異なります。当然といえば当然ですが、私たちはときにそれを忘れがちです。価値観の多様性には、世代的な意味も含まれています。

特に私のような世代(40代)は、自身の幸福追求と知見の蓄積と諦観が入り交じるという意味で、過ぎ去った若い輝きや幼さ、行く末である老いと終焉、同世代の中でのギャップなど、「桜の園」の人物たちの振る舞いに、さまざまな思いが去来します。その思いを舞台の上に表したいと考えました。

今回も、世界的に活動する希有な県立劇場「静岡県舞台芸術センター(SPAC)」の協力を得るとともに、金沢21世紀美術館、宮崎県立芸術劇場、そして三重県文化会館という、これまで培ってきた公立劇場とのネットワークを活かし、第七劇場にしかできないツアーを実施します。大変な時世、情況ではありますが、多くの方にご来場いただければと切に願っています。

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第七劇場「桜の園」

2021年10月9日(土)・10日(日)
三重県 三重県文化会館

2021年10月16日(土)・17日(日)
石川県 金沢21世紀美術館 シアター21

2021年12月18日(土)・19日(日)
宮崎県 メディキット県民文化センター 演劇ホール

原作:アントン・チェーホフ
構成・演出・美術・訳:鳴海康平
出演:木母千尋、小菅紘史 / 諏訪七海、増田知就、藤島えり子、金定和沙 / 森下庸之 / 三島景太

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