アーの演劇「一つきりの夜に」映像配信、大北栄人「力がみなぎっている」

アーの演劇「一つきりの夜に」が、明日8月7日12:00から25日23:59まで映像配信される。

7月に東京・SOOO dramatic!で上演された本作は、明日のアー主宰の大北栄人が作・演出を手がけた長編演劇作品。本作には、濱野ゆき子、青年団の稲川悟史と永山由里恵、テニスコートの小出圭祐、トチアキタイヨウ、岩本えりが出演した。視聴チケットは税込1700円で、明日のアーstoresにて販売される。

また明日のアーstoresでは、同作の上演台本や“解説pdf”も販売。“解説pdf”には、出演者紹介、大北による作品解説、大北、イラストレーターのよシまるシン、ムニ主宰の宮崎玲奈の座談会が掲載されている。

大北栄人コメント

マジックミラーの車が出てくる性のファンタジーの演劇をやってました、アーの演劇の主宰の大北です。目の前で汗かいて体を動かして話すのがホモサピエンスが仲間集めてきた物語なんだろうなと思い劇場で公演したので、どうしたって映像配信はネットフリックスに勝てないじゃないか……と思ってたんですが、実際この感染状況だと劇場行きたくても行けないですよね。さあ映像配信をやるとなったらついDIYでやるのが悪いくせなんですが、手作り感あふれる映像で（音はPAさんがマイク多めに立てて録りましたからご安心ください）でもですよ、こっちは演出がスイッチングしてますから、ドラマの切り返しばりに寄りの画面でバンバン切り替わって、こんなに上半身が映ってる舞台映像ないんじゃないかというほどに寄りが多いです。良し悪しあるでしょうけど、迫力があります。その迫力はですね、個性あふれる俳優が全力で変態を演じるんですからすごいパワーのある芝居なんですよ、そのパワフルさに合ってまして結果的に良い舞台映像になったと思います。そうなんです、内容は性なんですけど少年少女が出てくるのでいやらしくないやつです。変態たちが大人の性のどうしようもなさを語ります。欲望がどこから来るかラカン派風に語ってます。そしてトータルで見るとめちゃくちゃパーソナルな話になったという、なんのこっちゃとお思いでしょうが、わかりづらいところもあるだろうと解説文も書きました。すいません、とにかく力がみなぎっているんです、この公演は。