鈴木勝秀が能と現代劇の融合目指す「YARNS」に佐藤アツヒロら

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脚本・演出を鈴木勝秀、主演を佐藤アツヒロが務める「『YARNS(ヤーンズ)』~紡ぎ糸 / 作り話~」が、10月から11月にかけて東京と大阪で上演される。

「『YARNS(ヤーンズ)』~紡ぎ糸 / 作り話~」出演者

「『YARNS(ヤーンズ)』~紡ぎ糸 / 作り話~」出演者

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これは、鈴木が能楽と現代劇の融合を目指す“スズカツ能楽集”シリーズの第1作。本シリーズではカウンセリングを受けに来た現代人と、その患者の話を聞くカウンセラーによる静かな会話劇が展開する。

本作では「LYNX」「MYTH」「HYMNS」で鈴木とタッグを組んだ佐藤が、見知らぬ女を夢に見て苦しむ患者スガヌマを、鈴木裕樹が夢に出てくる詩人の男を演じる。また精神科医ランバシの息子トオル役を前田隆太朗と大山将司、ランバシ役を中村まこと加納幸和がそれぞれWキャストで務める。

本公演は新型コロナウイルス感染予防のため、舞台と客席間を透明素材で区切るほか、俳優がマイクを通して話すなどの対策が行われる。鈴木はこの点に触れながら「舞台を透明ビニールで囲うことと、小劇場空間なのに、あえてキャストがマイクをつけることは、感染予防対策だけではなく、少なくとも僕にとって演劇的『実験』です。そして僕は『実験』が大好きなので、モチベーションはかなり高まっています」と期待を口にした。また佐藤も「自分自身の中にあるスズカツさんへの思いと、共存し合う価値観、そして更なる探究心を持ち、このキャストで新たなスズカツワールド『YARNS』に挑みたいと思います」と意気込みを語っている。

上演時間は1時間20分を予定。公演は10月7日から11月8日まで東京・浅草九劇、21日から23日まで大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで行われる。チケットは9月19日に発売。

鈴木勝秀 コメント

「コロナ感染予防対策と上演に関して」

僕個人としましては、7月に演劇公演が再開されてから、リーディング公演として、無観客配信(『シスター』)、観客30%+VR配信(『ディファイルド』)、観客50%(『日本文学の旅』)といった形で上演をしてきました。そして今回、ついに演劇作品の公演にたどり着きました。戦争や災害で劇場がなくなったわけではありませんし、芝居を作りたいというキャストもスタッフも、そして観客がいなくなったわけでもありません。むしろ芝居に対する欲求は、とても高くなっているように感じます。しかし、感染予防対策は万全を期さなければなりません。劇場が以前の状態に戻るには、まだしばらく時間がかかります。そのために劇作・制作ともに、いろいろと制約を受けることになります。ですがあらゆる表現活動には、さまざまな制限・制約があるものです。その制限・制約の中で、いかに自由を獲得するか、ということが、表現者に求められていることだと思います。そして少なくとも私は、この制限・制約のある状況だからこそできる演出の仕方があると考えています。感染予防対策からスタートしていたにしても、作品としてのクオリティーを高めることに結び付けることが重要です。舞台を透明ビニールで囲うことと、小劇場空間なのに、あえてキャストがマイクをつけることは、感染予防対策だけではなく、少なくとも僕にとって演劇的「実験」です。そして僕は「実験」が大好きなので、モチベーションはかなり高まっています。

佐藤アツヒロ コメント

今回の出演にあたって、再びスズカツさんの世界観を体感し、舞台上で表現できることを幸せに思います。スズカツさんとは、今までの作品を通していろいろな価値観を共有し、物の捉え方や感じ方に僕は常にワクワクドキドキしていました。

これまでも、ほとんどセッションのような、その場その場で起こる物語を体感し表現してきたので、今回も二組のダブルキャストや、物語の軸となる深層心理によって、何が起こるかわからない新たに濃い演劇的セッションが生まれることがとても楽しみです。

自分自身の中にあるスズカツさんへの思いと、共存し合う価値観、そして更なる探究心を持ち、このキャストで新たなスズカツワールド「YARNS」に挑みたいと思います。そしてこの新しいスズカツワールドに挑戦してスズカツさんがニッコリしているところを見たいです。

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「『YARNS(ヤーンズ)』~紡ぎ糸 / 作り話~」

2020年10月7日(水)~11月8日(日)
東京都 浅草九劇

2020年11月21日(土)~23日(月・祝)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

脚本・演出:鈴木勝秀
出演:佐藤アツヒロ / 鈴木裕樹前田隆太朗、大山将司 / 中村まこと加納幸和

※前田隆太朗と大山将司、中村まことと加納幸和はWキャスト。

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アツヒロシ @MyrtleAtsu

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