扉座「最後の伝令」開幕に横内謙介「菊谷栄さんの魂を慰撫し、継承したい」

劇団扉座「最後の伝令 菊谷栄物語 -1937津軽～浅草-」が、昨日11月23日に開幕した。

作・演出を横内謙介が手がける本作では、青森出身のレビュー作家・菊谷栄の人生を題材とした物語が描かれる。1937年、浅草のレビュー小屋から姿を消した座付き作家の菊谷栄は、青森から満洲へ出兵しようとしていた。座員たちからの最後のメッセージを届けようと、北乃祭は故郷の青森へと向かい……。

開幕にあたり横内は「今回、劇作家として、全身全霊をかけて書き残したいと思える素材に出会いました。少し大げさですけど、私の作家人生の中でも傑作の部類に入る戯曲になったという手応えを感じています。シリアスな物語の中に、賑やかで猥雑な浅草レビューの生命感を注ぎ込んで、夢半ば、無念の内に果てた舞台人としての大先輩・菊谷栄さんの魂を慰撫し、継承したいと思います」とコメントしている。

出演者には扉座のメンバーのほか、草野とおる、柳瀬亮輔、横山結衣（AKB48 チーム8 兼 チームK）らが名を連ねた。公演は本日11月24日まで神奈川・厚木市文化会館 小ホール、27日から12月1日まで東京・紀伊國屋ホールにて。