極寒の監獄で処刑待つ安重根描く、22年ぶりの文学座「寒花」稽古レポ

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3月に上演される文学座の「寒花」の稽古が始動。ステージナタリーでは、昨日2月5日に東京都内で行われた稽古の様子をレポートする。

文学座「寒花」稽古より、瀬戸口郁演じる安重根。

文学座「寒花」稽古より、瀬戸口郁演じる安重根。

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文学座「寒花」稽古より、佐川和正演じる楠木龍生。

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鐘下辰男作「寒花」は、1997年に文学座・アトリエの会の公演として西川信廣の演出で初演された作品。同作は初演時に第5回読売演劇大賞で優秀作品賞と優秀演出家賞を獲得したほか、第32回紀伊國屋演劇賞で鐘下が個人賞を受賞した。約22年ぶりの上演となる今回も、西川が演出を担当し、伊藤博文を暗殺した安重根(アンジュングン)が処刑を待つ、極寒の旅順刑務所を舞台とした物語を立ち上げる。出演者には大滝寛、得丸伸二、瀬戸口郁、若松泰弘、鈴木弘秋、横山祥二、佐川和正、細貝光司、池田倫太朗、常住富大、新橋耐子が名を連ねた。

文学座「寒花」稽古の様子。

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昨日2月5日の稽古では、瀬戸口郁が演じる安と佐川和正演じる楠木が交流する場面が展開。演出補の北則昭の合図で俳優たちが演技を始めると、楠木の独白が朗々と響く中で稽古場に組まれた盆が回転し、安の独居房が現れる。

文学座「寒花」稽古の様子。

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初演から続投となる瀬戸口と、新たにキャスティングされた佐川は、死刑を待ちながらひとり自伝を執筆する安と、安に歩み寄ろうとする楠木の会話を丁寧に紡いでいく。楠木との会話を受けた安が「コトバヲカワストイウコトハ、タノシイコトデス」と言って楠木と微笑みを交わすシーンでは、静謐な空間に温かさがもたらされた。

文学座「寒花」稽古の様子。

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この場の終わりには演出の西川が立ち上がり、台本のセリフを少しずつ区切りながら、俳優たちに言葉のニュアンスや間、表情、動きなどを細やかに指示していく。瀬戸口と佐川は真剣な表情で西川のコメントを聞き、次々と西川のオーダーに対応しながら同じシーンを反復。なおこの日の稽古では、およそ50分にわたり、安と楠木が交流する場面が繰り返された。

「寒花」は、3月4日から12日まで東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて。

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文学座「寒花」

2019年3月4日(月)~12日(火)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

作:鐘下辰男
演出:西川信廣
出演:大滝寛、得丸伸二、瀬戸口郁、若松泰弘、鈴木弘秋、横山祥二、佐川和正、細貝光司、池田倫太朗、常住富大、新橋耐子

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