8月から9月にかけて東京で上演されるミュージカル「オペラ座の怪人~ケン・ヒル版~」の製作発表記者会見が、昨日6月11日に東京都内で行われた。
1976年に初演された、ケン・ヒル演出版のミュージカル「オペラ座の怪人」。ビゼー、ドボルザーク、グノーらのアリアをちりばめた楽曲に乗せて、ユーモアを交えながら多彩な人間模様が描かれる。今回ファントム役を務めるのは、26歳のときにウエストエンド史上最年少で「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャン役を演じた、ジョン・オーウェン・ジョーンズだ。
会見にはジョーンズのほか、応援サポーターの
会見ではジョーンズが2曲披露。ケン・ヒル版より「高い高いところから」と、ロイド=ウェバー版より「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」を歌唱し、会場を魅了した。別所は「感動してこのまま倒れてしまいそう」、遼河も「ケン・ヒル版の曲を初めて聞いて、妄想が広がりました」と歌声を賞賛した。
ケン・ヒル版では、作中に有名クラシックのアリアがちりばめられている。これについてジョーンズは「オペラの要素が強い作品ですが、声楽的な部分だけでなく、物語、役柄、苦悩を伝えたい。アンドリュー・ロイド=ウェバーはケン・ヒル版にインスパイアされて、あの大作を作り上げた。今回はファントムを新たな視点から探り、新しい人物像を作り上げたい」と意気込んだ。
またファントムとはどんな存在かを問われると、「役者にとって興味深い役。心に、人を憎むダークサイドと、人を愛する部分という二面性がある。人間味に溢れた部分を演じるのが難しく、面白い」と分析。さらに自身とファントムとの共通点を尋ねられると、「(ファントムの外見は)私のハンサムな見かけとは違いますね(笑)。私も実はオペラ座の地下に棲み、人をたびたび殺しています!」と茶目っ気たっぷりに冗談を飛ばす。最後は「初めてご覧になる方はオープンハートでいらしてください。最高に楽しくユニークな『オペラ座の怪人』をお楽しみいただけますよ!」とメッセージを送った。
ミュージカル「オペラ座の怪人~ケン・ヒル版~」の上演は8月29日から9月9日まで、東京・東急シアターオーブにて。
ミュージカル「オペラ座の怪人~ケン・ヒル版~」
2018年8月29日(水)~9月9日(日)
東京都 東急シアターオーブ
原作:ガストン・ルルー(「オペラ座の怪人」より)
脚本・作詞:ケン・ヒル
キャスト
ファントム:ジョン・オーウェン・ジョーンズ
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