ステージナタリー - 舞台・演劇の最新ニュースを毎日配信

「シブヤから遠く離れて」小泉今日子、村上虹郎12年ぶりの上演に期待

545

シアターコクーン・オンレパートリー2016「シブヤから遠く離れて」プレスコールより。左から小泉今日子演じるマリー、村上虹郎演じるナオヤ。

シアターコクーン・オンレパートリー2016「シブヤから遠く離れて」プレスコールより。左から小泉今日子演じるマリー、村上虹郎演じるナオヤ。

「シブヤから遠く離れて」が明日12月9日に東京・Bunkamura シアターコクーンにて開幕する。これに先がけ本日12月8日にはフォトコールと囲み取材が行われた。

「シブヤから遠く離れて」は、東京・渋谷区南平台町周辺にある邸宅を舞台に繰り広げられる、青年ナオヤと不思議な女マリーを軸にした青春譚でありラブストーリー。岩松了蜷川幸雄たっての希望で書き下ろした2004年上演の戯曲を、岩松自身の演出で12年ぶりに再演する。

フォトコールでは、村上虹郎演じるナオヤが、鈴木勝大演じるかつての友人・ケンイチの家を訪ね、小泉今日子演じるマリーと出会うまでの冒頭30分を公開。マリーを愛する橋本じゅん演じるアオヤギや、マリーの飼う小鳥を連れてくる高橋映美子演じるフクダが、ススキが茂るかつて邸宅であったであろう廃屋に集い、物語は不穏な空気に覆われていく。

フォトコール後に行われた囲み取材には、岩松、村上、小泉が参加。小泉は「12年前に初演をやったときは相手役が二宮(和也)さんだったんですけど、そのときは二宮さんと同じくらいの10代の女の子がたくさん客席にいらしてくれました。きっとそこから何人も演劇好きが生まれたかもしれないと思ってます。12年ぶりに大人の女性になったその子たちが、ここに帰ってきてくれていたら、すごくうれしい。そして今回は村上さんを好きな女の子たちが来て、また演劇好きの子たちが生まれるんだと思う」と感慨深げに語り、「もうちょっと長く生きて、いろんなものを観ていきたいな(笑)」と茶目っ気たっぷり微笑んだ。

相手役を務める村上は、本作が2度目の舞台出演。俳優の大先輩である小泉について「わかりやすいアドバイスみたいなことは、あえて言ってくれないですね(笑)」とコメントすると、小泉は「ご本人は小さすぎてほとんど覚えてないと思うんですけれども」と前置きしつつ「(まだ幼い)駆け回っている(村上)虹郎君を見ていた時期がありました。突然青年になった虹郎くんが目の前に現れて、私と一緒にお芝居をやっているということが、ちょっとした奇跡に思えてワクワクします」と明かし、村上がはにかむ一幕も。

続く村上は「僕は12年前の渋谷を知らないんですけど、今この渋谷で“シブヤ”の話をやることは意義のあることなんじゃないか、観てくださった方々もそう感じてくれるんじゃないか、と思う」と本作をアピール。「この作品は地方ではできない作品だから、勝手ですけど、皆さんにここに集まってこの瞬間を共有できたらと思います」と観客に呼びかけた。

岩松は初演を振り返り、「(シアターコクーンの)隣のラウンジで脚本の打ち合わせをしていたら、蜷川さんがカバンの中から『こういうのどう?』ってチェルノブイリの写真集を出してくれた。それがこのシチュエーションになってます」と蜷川と構想した舞台美術の誕生エピソードを披露。さらに「1本の芝居を作るってことが、いろんな人が力を出し合う共同作業だと実感してます。今回新たに集まった人たちによって作られたこの作品が、12年前とは別の命を持って生まれ変わる。自分の職業はこういうことなんだなと再認識する今日この頃です。醸し出された今回の空気を皆さんに感じていただければうれしい」と続け、会見は締めくくられた。公演は12月25日まで。

シアターコクーン・オンレパートリー2016「シブヤから遠く離れて」

2016年12月9日(金)~25日(日)
東京都 Bunkamura シアターコクーン

作・演出:岩松了
出演:村上虹郎小泉今日子鈴木勝大南乃彩希駒木根隆介小林竜樹、高橋映美子、たかお鷹、岩松了、豊原功補橋本じゅん

ステージナタリーをフォロー