中村鷹之資

ケイコレ〜稽古着ファッションをお届け〜 Vol.32 [バックナンバー]

自らデザインした浴衣でクールに決める中村鷹之資

いつか手にしたいものは…稽古場!

演劇人の稽古着コレクション、略して「ケイコレ」では、アーティストたちの舞台上では観ることのできない稽古場での姿を日記形式でお届け。多彩な舞台人たちが、こだわりがギュッと詰まった稽古着ファッションを紹介するほか、おしゃれだと思う共演者、手に入れたい稽古アイテム、出演作の見どころなどを教えてくれる。

第32回は、身体性の高さを生かした、気迫あふれる芸で観客を魅了する中村鷹之資が登場。9月2日に開幕する「市川猿之助 春秋座特別舞踊公演」では、市川猿之助と共に「連獅子」を披露し、自身は狂言師左近後に仔獅子の精を勤める。猿之助との「連獅子」共演に「念願がかなった」と喜びの声を上げる鷹之資に、本番に向けた自主稽古の日々、そして公演にかける思いをつづってもらった。

Day1

なんとも涼やかな浴衣。デザインしたのは鷹之資!

なんとも涼やかな浴衣。デザインしたのは鷹之資!

羽の中の文字に注目!

羽の中の文字に注目!

我が家のオリジナルの浴衣で、私がデザインしました。私、天王寺屋の家紋の鷹の羽八ツ矢車の鷹の羽の中にローマ字で「Tennoujiya」と書いてあるのがポイントです。特にお気に入りの稽古着です。私は江戸風で帯の手を右で締めますが、関西は左です。

Day2

藤の浴衣に、仔獅子の赤い毛を。

藤の浴衣に、仔獅子の赤い毛を。

今日は藤間の宗家がご覧になるお稽古でしたので、宗家の藤の浴衣にいたしました。この浴衣は綿絽になっていて、涼しいです。この写真は連獅子後ジテの毛を付けているところです。仔獅子なので赤い毛を付けています。

Day3

父・五代目中村富十郎デザインの浴衣。鏡台の前で金の扇子を開く、優美な佇まい。

父・五代目中村富十郎デザインの浴衣。鏡台の前で金の扇子を開く、優美な佇まい。

これは、我が家の替紋である杏葉桜と矢を父がデザインした浴衣です。白と紺が逆になった紺地のものもあります。これから稽古に向かうところを、楽屋にての1枚です。

稽古着におけるこだわりは?

着物は季節に合わせて素材を変え、みんながそろう下ざらい(編集注:日本舞踊におけるリハーサル)等には紋の付いているものにしています。帯は浅草、帯源さんの細幅の献上を締めています。細幅は、六世藤間宗家のお好みで、父もそうしており、その格好良さは僕もこだわっているポイントです。

「稽古着おしゃれだな!」と思う共演者は誰ですか?

猿之助のお兄さんをはじめ、皆様こだわりを持った稽古着をお召しになっています。特に夏は、それぞれの家の紋にちなんだ柄の浴衣などをお召しになり、素敵だなあと思います。

いつか手にしたい憧れの稽古アイテムは?

いつか手にしたいものは、お稽古場です!! 獅子の毛も振れる大きさの、自分の所作舞台の稽古場を持つのが私の夢です。

「市川猿之助 春秋座特別舞踊公演」で、特に注目してほしいのはどんなところ?

猿之助のお兄さんと一緒に踊らせて頂きたいという念願がかない、私自身とても楽しみです。澤瀉屋の家の「連獅子」は、特に仔獅子が躍動的な振りになっています。勢いのある仔獅子を勤めたいと思います。

大学開学30周年記念・劇場開場20周年記念公演 京都芸術劇場 春秋座 芸術監督プログラム「市川猿之助 春秋座特別舞踊公演」チラシ

大学開学30周年記念・劇場開場20周年記念公演 京都芸術劇場 春秋座 芸術監督プログラム「市川猿之助 春秋座特別舞踊公演」チラシ

プロフィール

1999年、東京都生まれ。天王寺屋。五代目中村富十郎の長男。2001年「石橋」の文珠菩薩役にて、中村大の名で初舞台。2005年「鞍馬山誉鷹」の牛若丸役で、初代中村鷹之資を披露。2002年に「彦山権現誓助剣」の弥三松で国立劇場優秀賞、2011年に「元禄忠臣蔵」の細川内記で国立劇場奨励賞を受賞。歌舞伎作品のほか、2016年公開の映画「家族はつらいよ」、2017年公開の映画「家族はつらいよ2」に平田謙一役で出演。8月に東京・歌舞伎座で上演された「『加賀見山再岩藤』岩藤怪異篇」では、8月3日から19日まで代役で鳥居又助、20日から28日まで蟹江主税を勤めた。

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