堂珍嘉邦ワンマンツアー完遂、“友”とともに頂上を目指す

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4月19日、「堂珍嘉邦 TOUR 2013 "OUT THE BOX"」の最終公演が東京・Zepp DiverCity TOKYOで行われた。

堂珍嘉邦とは?

1978年生まれ、広島県出身。オーディション番組「ASAYAN」の男性ボーカリストオーディションを経て、2001年3月にCHEMISTRYとしてデビュー。1stシングル「PIECES OF A DREAM」以降ヒット曲を次々と発表し、CDの総売上げ1800万枚を誇る国民的アーティストになる。CHEMISTRYは2012年4月に活動休止を発表し、同年7月より本格的にソロ活動をスタートさせる。10月には東京・渋谷公会堂でライブ「堂珍嘉邦 "A La Musique"」を開催し、11月にソロ・デビューシングル「Shout / hummingbird」を発表。自らの音楽性を「耽美エント(耽美+アンビエント)ロック」と位置付けており、CHEMISTRY時代とは異なるロック色の強いサウンドを構築している。2013年2月に1stソロアルバム「OUT THE BOX」を発表後、「堂珍嘉邦 TOUR 2013 "OUT THE BOX"」と銘打った全国ツアーを行った。2014年3月に2ndアルバム「Bronze Caravan」をリリースし、8月には広島東洋カープの堂林翔太選手のテーマ曲「Fly away」を配信した。アーティスト活動以外にも活躍の場を広げており、2009年に映画「真夏のオリオン」で俳優デビューを果たす。2011年に上演された音楽劇で2014年に映画化された「醒めながら見る夢」ではいずれも主演を務め、映画では主題歌も担当。2015年9月にはミュージカル「RENT」に出演した。2017年2月にはCHEMISTRYが活動を再開。2019年は4月と7月に東京・コニカミノルタプラネタリウム“天空”in 東京スカイツリータウンで開催された音楽イベント「LIVE in the DARK」、6月に東京・日比谷公園で行われたフリーイベント「日比谷音楽祭」に出演した。

堂珍嘉邦

堂珍嘉邦

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フードを目深にかぶりステージに現れた堂珍が千秋楽の1曲目に演奏したのは、THE BEATLES「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」収録の「A Day In The Life」。目覚まし時計の音やストリングスが突如インサートされる、どこか不安定な原曲のテイストをそのままに、耽美でアンビエントなロック「耽美エントRock」を標榜する堂珍らしいスペーシーなアレンジで歴史的名盤の1曲を歌い上げた。

続けて2月発売の1stソロアルバム「OUT THE BOX」の中からミディアムテンポの「Shout」とヘヴィロックチューンの「Adored」を前傾姿勢で観客を挑発しながら熱唱。「サンキュー、東京!」「この日を待ってました!」と無事ツアーファイナルを迎えられたことを1200人のファンとともに祝福したのちには、ギターを手にブリットポップの匂いも感じさせるストレンジな1曲「OKOKO」を披露した。

そして「次はちょっとカバーをやるぜ!」とDEPECHE MODEの1990年の大ヒット作「Violator」の1曲「Enjoy the Silence」に堂珍オリジナルの日本語詞を乗せ、セクシーにプレイ。その後は一転、CHEMISTRY時代のソロナンバー「Failure」や「OUT THE BOX」の楽曲「未来ハンモック」などをフォーキーに、そしてさわやかに聴かせた。その歌声にファンは魅了されていく。

「さわやかに風が吹いたあとは、ちょっとすさんだ感じに」というMCから始まったライブ中盤はまさにヘビーな展開に。アイスランドのフォークシンガー、ダミアン・ライス「Rootless Tree」のカバーバージョンでは「Fuck You!」を連呼。さらにCHEMISTRY当時のソロナンバーの中でも特にハードな「Lucid dream」や、自ら「ダーティな曲がほしくて作った」と語る「OUT THE BOX」の表題曲をたたみかけていく。

終盤では、2ndソロシングル「handle me right」やHOOBASTANKのダン・エストリン(G)と共作した「Departure」など、アップリフティングなナンバーを連発。ボルテージの上がる観客を前に「レーザー光線のように、今日のこの気持ちが時代やあらゆる障害物を突き抜けて、どこまでも届くように」と語りかけ、「OUT THE BOX」屈指のバラード「Lasers」でライブ本編を締めくくった。

アンコールに応えて再登場した堂珍とバンドはまず「hummingbird」をプレイ。そして新曲「Euphoria」を披露すると「チョー幸せな感じ、幸福感、絶頂感をテーマに曲を書いた」という堂珍の言葉通り、フロアはハッピーなムードに支配されていく。

アンコール最後のナンバーはCHEMISTRY時代に初めてアメリカで制作した曲「She knows why」。「ソロ活動を立ち上げるのには覚悟が必要だった」「その覚悟の旅を続けられたのは友、つまり大勢のファンがいたから」「みんなで頂上に登りましょう!」というMCののち「こっちへおいでよ 手を差し伸べる方へ」と“友”への言葉を歌に乗せた。

全21曲にわたるライブを終えた堂珍はバンドメンバーとともにステージ最前方に整列。笑顔をたたえながら、繰り返し観客に感謝の言葉を述べ、ツアーファイナルの幕を下ろした。

なお堂珍は7月、この日の模様を収録したライブDVDをリリースする。

堂珍嘉邦「堂珍嘉邦 TOUR 2013 "OUT THE BOX"」

01. A Day In The Life
02. Shout
03. Adored
04. OKOKO
05. Enjoy The Silence
06. Failure
07. 未来ハンモック
08. SUNRISE
09. Rootless Tree
10. Lucid dream
11. OUT THE BOX
12. handle me right
13. Departure
14. なわけないし
15. Reload
16. 悲しみシャワー
17. Lasers
<アンコール>
18. hummingbird
19. Euphoria
20. Believe
21. She knows why

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