「京都音楽博覧会」は、くるりが地元・京都の中心部に位置する梅小路公園を舞台として、2007年より開催している恒例イベント。「環境・文化・音楽」をコンセプトとして掲げ、国内外よりさまざまなアーティストを迎えてきた。19回目となる今回も、ジャンルや世代を超えた多様なアーティストがパフォーマンスを繰り広げ、大勢のオーディエンスを魅了した。
“フェス巧者”たちが続々登場
ライブは2日間とも、くるりの岸田繁(Vo, G)と佐藤征史(B, Vo)による開会宣言、そして岸田繁弦楽四重奏による演奏で幕開け。広大な芝生の広がる会場に優美な音が鳴らされ、穏やかな空間が作り出される。1日目のトップバッターを飾った
ストリートピアニストの菊池亮太やオペラ歌手の平野和が出演した昨年と打って変わって、フェス常連の人気バンドが多数登場した今年の「音博」。「日本で一番好きなバンドのフェスに呼んでいただけた」と感慨をにじませた
大合唱もチルアウトも
「音博」最多出演の後藤正文(Vo, G)擁する
アジカンやマカえんといったメジャーシーンで活躍するバンドと、
ベテラン2組、堂々と
2日目の序盤には
活動終了を控えるSHISHAMO、期間限定で再集結中のRIP SLYMEという2組の貴重なステージが観客の胸を打った一方で、長年第一線で活躍し続ける大ベテラン2組はその堂々たるレジェンドぶりを見せつけた。レザージャケットにスキニーパンツという上下真っ黒の装いで真昼の公園に降り立った
20回目の成功を祈って
今年もヘッドライナーは2日間ともくるりが担当。畳野彩加(
リリースされたばかりの新曲「Regulus」「ワンダリング」も演奏し、進化を続けるバンドの最新の姿を大観衆に提示したくるり。2日目には岸田が、近隣住民含むさまざまな人の協力に感謝を告げ、「いろんな方々の演奏を聴いて、私たちも楽しんでおりましたし、音楽に心を救われる瞬間が何度もありました」と思いを語る場面もあった。そして彼らは「ブレーメン」「奇跡」と人気曲を立て続けに披露し、たおやかな祝祭感や郷愁に満ちたサウンドで会場を包み込む。最後にくるりは、20回目となる来年の「音博」の成功、その場にいる人々の健康への祈りを込めて、「宿はなし」を演奏。これから帰路に着く観客をそっと見送るように、優しい音で19回目となる「音博」を締めくくった。
セットリスト
「京都音楽博覧会2025 in 梅小路公園」2025年10月11、12日 梅小路公園 芝生広場
DAY 1
岸田繁弦楽四重奏
- 岸田繁 作曲 弦楽四重奏のための古風な舞曲「あなたとの旅」
- 岸田繁 作曲 弦楽四重奏曲第一番「月の恋、愛の日」
Omoinotake
- フェイクショー
- アイオライト
- 幸せ
- Gravity
- ひとりごと
- 心音
- 幾億光年
- トニカ
[Alexandros]
- Adventure
- Waitress, Waitress!
- Starrrrrrr
- ハナウタ
- 超える
- ワタリドリ
佐野元春 & THE COYOTE BAND
- 君をさがしている(朝が来るまで)
- ヤングブラッズ
- つまらない大人にはなりたくない
- La Vita é Bella
- エンタテイメント!
- SOMEDAY
- 約束の橋
- アンジェリーナ
10-FEET
- RIVER
- Re方程式
- ハローフィクサー
- 第ゼロ感
- その向こうへ
- 蜃気楼
- ヒトリセカイ
- goes on
ASIAN KUNG-FU GENERATION
- ブルートレイン
- リライト
- Little Lennon / 小さなレノン(
くるり岸田繁とのコラボ) - 出町柳パラレルユニバース
- ライフ イズ ビューティフル
- ソラニン
- MAKUAKE
くるり
- 琥珀色の街、上海蟹の朝
- アナーキー・イン・ザ・ムジーク
- Liberty & Gravity
- 男の子と女の子
- ばらの花
- ハローグッバイ
- Regulus
- ワンダリング
- ブレーメン
DAY 2
岸田繁弦楽四重奏
- 岸田繁 作曲 弦楽四重奏のための古風な舞曲「あなたとの旅」
- 岸田繁 作曲 弦楽四重奏曲第二番「変な料理」
SHISHAMO
- 男の子と女の子(くるりカバー)
- 夏恋注意報
- 運命と呼んでもいいですか
- ハッピーエンド
- 最高速度
- 明日も
- 明日はない
RIP SLYME
- STEPPER'S DELIGHT(2025 ver.)
- 楽園ベイベー
- Wacha Wacha
- JUMP
- どON
- 熱帯夜
- JOINT
- ラヴぃ(くるりとのコラボ)
青葉市子
- Space Orphans
- テリフリアメ
- アンディーヴと眠って
- 惑星の泪
- 機械仕掛乃宇宙
- 月の丘
- さよならペンギン(くるり岸田繁とのコラボ)
マカロニえんぴつ
- いつか何もない世界で
- レモンパイ
- poole
- 化け物
- ブルーベリー・ナイツ
- 洗濯機と君とラヂオ
- 星が泳ぐ
- 静かな海
ASKA
- 恋人はワイン色
- SAY YES
- 好きになる
- 僕はこの瞳で嘘をつく
- YAH YAH YAH
- 消えても忘れられても
- BIG TREE
くるり
- 瀬戸の内
- ワンダリング
- Regulus
- 琥珀色の街、上海蟹の朝
- ばらの花
- グッドモーニング
- アナーキー・イン・ザ・ムジーク
- ブレーメン
- 奇跡
- 宿はなし
10-FEET @10FEET_OFFICIAL
音楽ナタリー
【ライブレポート】
京都音楽博覧会2025 in 梅小路公園
くるり「音博」20回目へ祈りを込めて、フェス常連バンドから大ベテランまで今年も多種多様
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