昼下がりの三角広場、パンキッシュな新衣装で幕開け
昼下がりの三角広場を埋め尽くす観測者(原因は自分にある。ファンの呼称)の前へ姿を見せたのは、赤と黒を基調としたレザージャケットを無数の安全ピンでカスタムした、パンキッシュないでたちの7人。彼らは「楽しもうぜー!」と声を上げた大倉空人の“笑顔の舌打ち”とともに、「因果応報アンチノミー」でリリースイベントの火蓋を切る。彼らはタットダンスを取り入れたリズミカルな手振りと突き抜けるようなパワーに満ちたボーカルで冒頭から観測者たちの心を熱くし、金髪から黒髪へとイメージチェンジした吉澤要人による最後の舌打ちでオープニングナンバーを終えた。
MCに藤原倫己を迎えてのトークパートでは、「パラノイドランデブー」にまつわるエピソードがメンバーの口から次々に語られた。同曲は、川谷絵音(
川谷絵音からのメッセージ、そして“ゲストカメラマン”登場
するとここで、楽曲提供者の川谷からビデオメッセージが届いていることがMCの口から伝えられた。ビジョンに投影された映像の中で、川谷は「2019年8月7日に現X、Twitterでナタリーのニュースを引用リツイートしてから、6年越しに携わることができてうれしく思います」と2組の出会いを語り、「歌詞に関しては前向きなものじゃないけれど、『今ゲンジブが歌うべき』と思って書かせていただきました。深読みもできるようなものになっていると思うので、これから皆さんの大切な曲になっていてくれたらと思います。ゲンジブの皆さん、これからもよろしくお願いします」と7人に向けてコメント。メンバーは感激の面持ちでこの映像を見届け、その中で武藤は「しゃべり声カッコよ!でした。曲を歌う声もよければ、しゃべる声もカッコいいんですか、いいな!」と純朴な感想を漏らしてメンバーの笑顔を誘った。
観測者へのサプライズはこれで終わらず、フォトセッションの時間にはさらなるゲストが会場に“紛れて”いたことが明かされた。カメラマンとしてステージに迎え入れられたのは、お笑いコンビ・
「パラノイドランデブー」の歌詞に「はい、ポーズ」「はい、チーズ 笑顔で」といったフレーズやシャッター音が盛り込まれていることから、カメラマンとしても活躍する加賀に白羽の矢が立ったことがMCから伝えられた。すると加賀は「本当に川谷絵音さんに頭が上がりません」と感謝。そしてさっそく「因果応報アンチノミー」の撮って出しカットが公開されると、その中に桜木雅哉が1人異なるポーズを決めているカットがあり、桜木は「今日唯一ミスったところです!」と照れ笑いした。
メンバー愛があるのは誰? 加賀が選んだのは
ここからは、加賀を審査員に迎えた「メンバー愛があるのは誰だ?メンバーフォト選手権」という企画が行われた。7人がそれぞれに用意してきた渾身の1枚をプレゼンし、加賀が優勝を決めるというこの対決では、それぞれの個性がにじむ“メンバーフォト”が観測者に公開されていく。大倉が「僕の個人ファンミーティングに、凌大が遊びに来てくれたときの写真」と言って長野におぶさっているカットを発表すると、続く小泉光咲は2年前の初アリーナワンマンでのライブフォトを公開し「『藍色閃光』を歌っているときなんですけど、すごく絆を感じられる曲で。この瞬間だけでもゲンジブ全体の愛を感じられるんじゃないかなと思って」とセレクト理由を語った。
桜木が「カメラロールの中で唯一いける(公開できる)写真」と、吉澤のピンボケカットを発表して笑いを誘ったのち、長野が公開したのはフィルムカメラで撮影したメンバーのオフショット。海辺で撮影されたこの1枚を、彼は「初めて写真集を出したときに、僕が撮った写真も載せていただいたんです。これはその中の1枚」と説明した。武藤が小泉とハートを作るキュートなスナップで「かわいい~!」という会場の声を集めると、杢代は自身のカメラで撮ってもらったというライブ開演前の円陣の様子を紹介。吉澤は中華料理店のテーブルに着く武藤と桜木の写真をピックアップし「最年少と最年長が一緒にごはんを食べている姿って、メンバーから見ても愛おしい姿なので」と選んだ理由を語った。
それぞれのよさが光る7枚に頭を悩ませつつ、加賀が優勝に選んだのは長野の1枚。加賀がその選考理由を「素晴らしい写真ですし、現像代がかかっているのでね!」と言うと、長野は「俺か~! ありがとうございます!」と喜びを口にした。楽曲にちなんだ写真企画で盛り上がったひとときを経て、集まった観測者には「パラノイドランデブー」のミュージックビデオが先行公開され、その後イベントはクライマックスへ。ステージに再登場したゲンジブの7人は「パラノイドランデブー」をフルサイズでライブ初披露した。
「パラノイドランデブー」ライブ初披露
物憂げに感情を物語る長野の「Ah」という歌い出しから、7人はスピーディかつ情感豊かにボーカルをつないでいく。シャッターチャンスを何度も作るような構築的なフォーメーションや、「はい、チーズ」と歌う杢代をメンバー全員がファインダーで覗くキャッチーなシーン……怒涛の構成で観る者を圧倒する中、吉澤はキメのポイントで「はい、ポーズ」と優しいウィンクを放ち、杢代もまたラストの「3、2、1」というフレーズに合わせて片目を瞬かせた。曲を終え、最後の挨拶を担った長野は「僕らこれまで4枚アルバムを出しているんですが、今回が4枚目のシングルということで、やっとアルバムにシングルが追いつきました(笑)。こうして無事発売することができました、いつも応援ありがとうございます。これからもゲンジブの世界観を通して、伝えたい音楽を追求し、皆さんに素敵な曲を届けられるようにがんばっていきます。ぜひ次はライブで会いましょう」とメンバーを代表して思いを伝え、ステージをあとにした。
る @rara25360236
めっちゃ似てるカメラマンいるなって思って、
よくいる顔なんかって思ってたら
まさかの本人でした https://t.co/Fsc2HxPSka