本日7月8日に全国上映がスタートした映画「
「TELL ME ~
初日舞台挨拶では、裕士役の今井、I.N.A.役の塚本、hide役のJUON、児玉役の細田、そしてJOE役の川野の5人が、映画を観終えたばかりの観客の前に登壇した。今井は「僕は6回くらい家でこの映画を観ています。現場でもhideさんを思いながら過ごしていましたし、映画を何度観ても、hideさんをすごく近くに感じました。これだけ繊細な題材ですので、1人ひとりがhideさんを思って撮影をしていったわけですけど、映画が完成して、その思いが集結した喜び、感慨がすごくありました。決して押し売りではありませんけど、僕は何回も観てしまいました(笑)」とユーモアを交えてコメント。さらに「今日が初日ですからね。僕もこの日を迎えるにあたってドキドキして、裕士さんのように期待と不安があったんですが、目の前にいる皆さんの表情を見て安堵しています」と話した。塚本は「僕はI.N.A.役で翼くんとのシーン、音楽制作に携わるシーンが多く、音楽監修も務めた川野くんとも話す機会が多かったです。hideさんの世に出ていないテイク(音源のデータ)が使われていたりして、現場で盛り上がってました」と語った。塚本や今井とフレンドリーな雰囲気で笑い合っていた川野は「映画を観終えて、ほっとしたと同時に、感動しました」と映画の感想を語った。
続けてJUONは「(映画を観て)最初から感動と涙、涙、涙でしたね。観てくださった方々には感謝の気持ちでいっぱいですし、この話をいただいてからhideのことばかり考えてきました。言葉に表すのは難しいけど、言えることは、『皆さん本当に観てくれてありがとうございます』です。この言葉に尽きます」と公開初日を迎えた感想を語る。さらに比類なきロックスター・hiideを演じるという難しい役どころを演じたことについては「光栄なことなので、プレッシャーは考えれば考えるほどありましたが、あれこれ考えていると中途半端かなと思いましたし、実際にはプレッシャーよりも喜びが勝りました」と振り返った。細田は映画の後半のライブシーンについて「圧巻でした」と述べ、「ライブを見守る裕士を演じる今井さんの表情が本当に素敵でした。今井さんなのか、裕士さんなのかわからなくなるくらいで、感動的なシーンでした」と話す。その言葉を受けて今井は「あのライブシーンは原作でも台本でもそうですが、あのライブにたどり着くまでがなかなかの道のりで。それぞれがhideさんを思って、それでもなかなかうまくいかない。裕士さんとしても不安があって。でもようやくみんなの思いが一致して、hideさんがとにかくファン思いだったように、ファンにベストなものを届けるという。ようやくライブの時間を迎えるあの瞬間は、期待と不安が特に強かった場面だったと思うし、演じていてもそんな思いが強かった記憶が残っています」と振り返った。
また裕士の上司で気難しいオーラを持つhideのチーフマネージャー・児玉役を演じた細田は、「(あとからhide事務所に入った)裕士の壁にならなきゃいけない立場の役どころでした。でも僕は今井さんのことを中学時代から見ていましたし、演技をしつつも、『中学時代から見ていたんだ」という思いを抱いていました」と、長年の芸能キャリアを持つ今井に目配せをしながら微笑んだ。そしてドラマーのJOE役を演じるとともに、映画の音楽監修を務めた川野は、「監督からJOEさんについては『リーダーシップがあって、ケンカっ早いところがある』と聞き、また知り合いの方からは『男気のある方』だと伺いまして、それを踏まえて演じました。ドラムセットはJOEさんの現行のセットを使わせていただきました!」と興奮した様子。音楽監修については「チャレンジでした。すべては台本作りに始まり、アイデア出し、撮影終わりの編集、音と映像が合っているかのチェックなど、すべてで丁度いいものを作り出そうとやっていました。だから、たぶん僕が一番映画を観ているんじゃないかな(笑)」とはにかんだ。塚本は改めて川野の活躍ぶりに触れつつ、「『HURRY GO ROUND』のレコーディングでKAZがアコースティックギターを弾いているシーンで使われている、本物のトラックを聴かせていただいて感動しました」と、マニアックなhideファンらしいポイントで興奮したことを明かす。そんな塚本について今井は、「高史くんは生粋のhideさんファンで。コスチュームにしても楽器にしても、高史くんだからわかっていることが随所に表れていました。エンドロールに『監修:塚本高史』と書いてもいいんじゃないかな?」と称賛すると、川野も「監督(
マニアックなhideトークが続き、塚本は「衣装では最初、都合によりロゴが使えなかったんです。でも『どうしても使いたい』と思って、なんとか使えることになりました。僕は昔、hideと同じものが欲しくて、グッズを買い漁っていた時代があったので、(hide with Spread Beaverのロゴは)はずせなかった」とこだわりを貫いたとコメント。JUONは劇中で着けている指輪が塚本の私物だということを明かした。さらに「ROCKET DIVE」のテレビ収録シーンの裏話として、塚本は「最初、このシーンではhideがイエローハート(hide愛用のハート柄のギター)を持つ予定だったんです。だけど、そこはJG(JG-CUSTOM)でしょ!と言うことで、ひと悶着がありました(笑)。なぜなら、実際のテレビ収録でギターは持っていなかったけど、『ROCKET DIVE』でギターを持つとしたら、あの(ミュージックビデオでも弾いている)JGを持ってくれ」と、マニアックな話を展開。ファンを喜ばせた。
舞台挨拶の終盤には、好きなhideの楽曲について登壇者がコメントした。今井は「TELL ME」を挙げ、「hideさんが自分に問いかける思いというか、自分自身に問いかけながら、どういう表現ができるのかを思っているということで、僕が感じることがあって。この映画を通して『TELL ME』の思いが強くなりました。ほかにも『ever free』とか、Xだと『JOKER』、後期は『SCARS』が好きです」と答える。続けて塚本は「DICE」が最初に聴いた曲だと話し、「この人は誰?となって、ビジュアルが気になって、ギターが好きになって、親にhideモデルをねだって。『DICE』がなければ、プライベートでバンドもやってないでしょうし、この映画にも出られてないでしょうね。この曲がなかったら、今の僕を形成できていなかったでしょう」と、hideに多大なる影響を受けたことを明かした。
さらにJUONは自身のお気に入りの楽曲が「ROCKET DIVE」で、5月に行われたhideの命日のメモリアルライブで出演した際にこの曲をギターボーカルで歌ったと説明。「お守りのような曲で、悩んでいるときに寄り添ってくれるし、hideが自分を導いてくれるような思いになります」と話し、表舞台で今後も歌うかについての言及は避けたものの、「心の中で歌い続ける」とした。細田は今井と同じく「TELL ME」を挙げ、映画に出ることが決まってからさまざまなhideの楽曲に触れる中で、「映画のタイトルになるくらいだし、hideファンの第一歩みたいな曲かなと思った」ため、好きな曲であると伝えた。そして川野は、登壇者の中で唯一「MISERY」をお気に入り曲とし、その理由について「その曲にまつわるエピソードも素敵なので。まだ知らない方は調べてみてください」と説明。それぞれがhideの曲への思いを語った。
最後に今井が一同を代表して挨拶。「皆さんそれぞれの感じ方があったと思います。僕らとしても常にhideさんを思いながら現場で収録を重ねて、作品を完成させることができました。僕が言うのもおこがましいですが、今のこの時代にhideさんが亡くなってずいぶんと月日が経ちますが、改めてhideさんへの思いを共有できることをうれしく思っています。もしよければ帰り道、作品とhideさんの余韻を感じながら、お帰りいただけたらうれしいです。今日はありがとうございます」と映画を観終えたばかりのhideファンにメッセージを送った。
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【PRESS NEWS】
先週末に公開となった
映画「TELL ME ~hideと見た景色~」。
公開初日舞台挨拶では
塚本高史さんがglamb×hideアイテムをご着用に。
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