#2i2、結成1周年ワンマンで新たな一面見せる新曲披露

芸能事務所ゼロイチファミリア発のアイドルグループ・#2i2の結成1周年を記念したワンマンライブ「vector #2i2 ver.1」が、12月11日に東京・白金高輪SELENE b2で開催された。

グラビアなどで活躍していたメンバーによって2020年12月3日に結成された#2i2。#ババババンビに続くゼロイチファミリア2組目のアイドルグループとして活動を始めた彼女たちは、クールかつハードなサウンドを武器にグループとしての個性を発揮している。結成1周年ワンマンではステージ背面のスクリーンに投影された映像を巧みに駆使し、インパクトの強いパフォーマンスを展開した。

十味、森嶋あんり、奥ゆい、天羽希純の4人はこのライブのために新調されたノースリーブワンピースの衣装でステージへ。結成当初からのレパートリーである「SCAR」でライブをスタートさせると、「SAYONARA」「独り占め」「Live and let live」とハードな楽曲を畳みかける。さらには新曲「だってさ」を初披露。この曲は自分に自信が持てない“僕”の葛藤を高速ビートと疾走感のあるダンスで表現したナンバーで、振り付けは元NMB48で現在は振付師として活躍する日下このみによるもの。曲調に合わせてクールな表情でパフォーマンスを続けていた4人だったが、MCになると普段通りの柔らかい笑顔を見せ「ライブ楽しいー！」とファンを目の前にしてライブができることを喜んだ。

またライブ中盤には、もう1つの新曲「このままでいいんだよ」も初披露された。こちらはグループの新たな一面を覗かせる#2i2初のバラードソングで、作詞には初めてメンバーの十味が参加。4人はスモークに包まれた幻想的なステージで情感を込めてこの曲を歌い上げた。森嶋は4人の念願だったバラードについて「ずっと『君たちにはまだ早いよ』と言われていて悔しかったんですけど、こうして1周年の記念の場で素敵な曲が披露できてうれしいです」と語り、「来年も今よりもっとパワーアップします！」とファンに向けて宣言した。「FATE」でパフォーマンスを再開すると、4人は再度新曲「だってさ」を歌い、「せめて月のように」でライブを締めくくった。

アンコールの拍手を受けて再びステージに上がった#2i2は、オープニングナンバー「SCAR」を再度パフォーマンス。そして4人が「ここで運営さんから何かお知らせがあると聞いたんですが、何も知らされてなくて……」と戸惑っていると、ステージ背面のスクリーンに「定期公演スタート」の文字が。その初日が2月12日の“#2i2の日”であることに気付くと、4人は顔を見合わせて喜び合った。定期公演は2月12日、3月28日、4月25日、5月23日と4カ月連続で行われる予定で、詳細は追ってアナウンスされる。

十味は「アイドルってもっとかわいくてキラキラしたものだと思ってたけど、うまくいかないことや大変なことがたくさんあって。でも、ライブの時間が本当に本当に楽しくて、ずっとここにいたいなと思います」と1年間の心境の変化を語り、森嶋は「デビューして1年、いろんな思い出ができました。楽屋でくだらないことやったりね。私はずっとアイドルをやりたくて、アイドルを諦めてゼロイチに入ったんですけど、こうして素敵な仲間と一緒にアイドルができて、本当に幸せです」とコメント。奥は「私はアイドルを始めてちょうど1年ですけど、最初は本当に歌もダンスも全然できなくて。本当にここにいていいのかな？と思うこともあったけど、みんながライブに来てペンライトを振ってくれたり、遠くから駆けつけてくれたり、SHOWROOMを観てくれたり……アイドルができて本当にうれしいです。みんなのことが本当に大好きです」と改めてファンへの感謝を述べ、唯一過去にアイドル経験のある天羽は「私は#2i2が結成してすぐ休養してしまって、みんなと足並みをそろえてスタートできずに焦ったり悩んだり、つらいときもあったんですけど、復帰したときのメンバーやファンの温かさに助けられました。この環境には感謝してもしきれないし、私のアイドル人生最後の場所は#2i2です。5周年を迎える頃私は30歳ですけども（笑）、温かく見てくださったらうれしいです」と#2i2に懸ける思いを語った。