hideカバーも披露!マスドレ初SHIBUYA-AXで充実ライブ

1

67

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 11 4
  • 0 シェア

MASS OF THE FERMENTING DREGSが9月18日に東京・SHIBUYA-AXにてワンマンライブ「視界をクリアに」を開催した。

10月下旬からワンマンツアーに乗り出すMASS OF THE FERMENTING DREGS。最終公演は12月11日に渋谷CLUB QUATTROで開催される(撮影:三吉ツカサ)。

10月下旬からワンマンツアーに乗り出すMASS OF THE FERMENTING DREGS。最終公演は12月11日に渋谷CLUB QUATTROで開催される(撮影:三吉ツカサ)。

大きなサイズで見る(全3件)

ライブ終了後、スクリーンには撮影されたばかりのライブ写真が次々と映し出される特別演出も(撮影:三吉ツカサ)。

ライブ終了後、スクリーンには撮影されたばかりのライブ写真が次々と映し出される特別演出も(撮影:三吉ツカサ)。

大きなサイズで見る(全3件)

3人の熱演に手を上げ応えるオーディエンスたち(撮影:三吉ツカサ)。

3人の熱演に手を上げ応えるオーディエンスたち(撮影:三吉ツカサ)。

大きなサイズで見る(全3件)

8月にリリースされたアルバム「ゼロコンマ、色とりどりの世界」を携えて行われたこの日のライブは、フロアに舞台が設けられ、観客がそれをぐるりと囲むセンターステージ形式で実施。メンバーは向かい合わせでパフォーマンスするという、マスドレにとって初の試みが行われた。

会場が暗転すると、真っ白なスクリーンに次々とMASS OF THE FERMENTING DREGSの楽曲タイトルが映し出され、フロアの興奮を高めていく。するとふいにフロア脇の扉が開き、宮本菜津子(Vo,B)、石本知恵美(G)、吉野功(Dr)が、オーディエンスをかき分けるように入場。オーディエンスは「ウォー!」という歓声をあげながら3人を出迎えた。

1曲目として披露されたのは「ゼロコンマ、色とりどりの世界」。宮本の「行くで! せーの!」という威勢の良い掛け声とともに爆音がスピーカーから放たれ、フロアからは盛大なoiコールが沸き起こった。序盤は石本の鳴らす攻撃的なギターリフが響いた「かくいうもの」、真っ赤なライトがステージを染め、ヒステリックなボーカルが耳を刺激した「She is inside, He is outside」などエネルギッシュなナンバーが続けられ、フロアの熱気は早くも最初のピークを迎えた。

「今日はみんなホンマに来てくれてありがとう。楽屋で客入りをモニターで観てたんだけど、異様な光景で……」と笑いながらフロアを見渡す宮本。フロアから「さぁ来い!」という声援が上がると、彼女は「よっしゃ来い!」と絶叫。間髪入れずに「このスピードの先へ」を歌い始めた。間奏で吉野の破壊的なドラミングが響いた「青い、濃い、橙色の日」、体を振り絞るような宮本の絶唱がフロアを震わせた「終わりのはじまり」、シンプルなフレーズの数々が気持ちいい「ONEDAY」に続いては、映像演出を取り入れたパフォーマンスに。「サイダーと君」では真っ赤な円の中に宮本のシルエットが浮かび上がり、曲のスリルを倍増させる。「ズレる」では光がぶつかり合う映像が、楽曲のスピード感と攻撃的な一面を演出した。

「今日はここで自分達の曲じゃない曲をやります。私がバンドを始めるきっかけになった人の曲です」という宮本の言葉に続いたのはhideの「FLAME」。hideへのリスペクトを込め、楽曲を愛おしむように歌う宮本。その思いに呼応するように、吉野はダイナミックなドラムを響かせ、石本は丁寧にギターを奏でる。オーディエンスはステージを見つめ、マスドレ流「FLAME」にじっと聴き入った。歌い終えると宮本は「私、中学のときにhideさんの曲に出会って、そんでバンドを始めて。自分達のファンで15歳の子とかいると、そのときの自分を見とる気がするんですよね」と感慨深そうに語った後、「でもわりとマスドレは30代にも好評なんですよ」と茶目っ気たっぷりのトークで笑わせた。

中盤以降はポップなナンバーを次々と披露。宮本のチャーミングな声とブレイク後の爆音のギャップが印象的な「まで。」、天井からハートマークの紙が舞い落ち、宮本と石本の息の合ったハーモニーが響いた「skabetty」など、マスドレの音楽性の奥深さが感じられる時間となった。しかし、ライブの終盤では轟音&激走チューンを連射。3人の放つ音塊がデッドヒートを繰り広げた「RAT」や、切り裂くようなギターが印象的な「ひきずるビート」でフロアの熱狂は加速した。

「今日はどうもありがとう!」という宮本の挨拶の後は、ラストナンバーの「ベアーズ」へ。3人は会場に自分達の音を刻みつけるように、全身全霊でプレイを繰り広げる。オーディエンスは、その熱演に応えるように拳を突き上げ、ライブのクライマックスを盛り上げた。最後はメンバーがステージに一列に並び、観客に感謝を伝える。そして入場時と同じようにフロアの間を縫って、笑顔を浮かべ楽屋へと消えた。

「視界をクリアに」セットリスト

01.ゼロコンマ、色とりどりの世界
02.かくいうもの
03.She is inside, He is outside
04.I F A SURFER
05.このスピードの先へ
06.青い、濃い、橙色の日
07.終わりのはじまり
08.ONEDAY
09.サイダーと君
10.ズレる
11.FLAME
12.エンドロール
13.delusionalism
14.まで。
15.ワールドイズユアーズ
16.skabetty
17.さんざめく
18.RAT
19.ひきずるビート
20.ハイライト
21.ベアーズ

この記事の画像(全3件)

読者の反応

  • 1

音楽ナタリー @natalie_mu

hideカバーも披露!マスドレ初SHIBUYA-AXで充実ライブ http://natalie.mu/music/news/37996

コメントを読む(1件)

MASS OF THE FERMENTING DREGSの画像

関連商品

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 MASS OF THE FERMENTING DREGS の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。