きゃりーぱみゅぱみゅ5周年ツアー武道館で完結、秋に海外アーティストコラボの新作

きゃりーぱみゅぱみゅが3回目のワールドツアー「KPP 5iVE YEARS MONSTER WORLD TOUR 2016」の最終公演を8月20日に東京・日本武道館で開催した。

きゃりーが武道館で単独公演を行うのは2012年以来2度目。5月のシンガポール公演から始まった今回のワールドツアーは、8都市9公演で約3万人を集客し、前日19日とあわせたこの武道館2DAYSでは約1万6000人を動員した。

ダイナミックなサウンドの「KPP ON STAGE」できゃりーがステージに現れると、続く「5iVE YEARS MONSTER」で勢いよくライブはスタート。今回のツアーのコンセプトは「フラワーモンスター」とあり、食虫植物をイメージしたセットをバックに、きゃりー自身も花をイメージした赤い衣装を着て歌い踊る。序盤はダンサーを従えて「キミに100パーセント」「CANDY CANDY」といったアップチューンを披露して、観客のボルテージを上げていった。

「海」をモチーフにした水色の乙女チックなドレスで、黒髪のウィッグに替えたきゃりーは、神輿に乗って扇子を振りながら「にんじゃりばんばん」を披露。さらに「インベーダーインベーダー」「ふりそでーしょん」とステージを左右に動きながら歌唱し、「Crazy Party Night ～ぱんぷきんの逆襲～」では、摩訶不思議でキュートなパーティを武道館に再現してみせる。

その後「コスメティックコースター」では、ピンクを基調とした1960年代風のワンピースに傘を差し、シャボン玉が舞う中、ステージ上を優雅にフライング。ライブ初披露の「KISEKAE」では、観客と一緒にペンライトを振りつつ色を自動制御でチェンジしていき、会場全体を“着せ替え”する一幕もあった。

また、森の精のようなジャングル風の衣装のパートでは、木琴で「もったいないとらんど」を演奏。1度は失敗するものの、再度トライすると見事成功しファンから大きな拍手を浴びる。観客ときゃりーの距離感が近くなる演出を経て「きらきらキラー」へと流れ、火柱が上がる中、屈指の人気を誇る「ファッションモンスター」「つけまつける」も投下される。本編ラストはピンクとゴールドのワンピースを着たきゃりーが、パワフルにアレンジされた「もんだいガール」を力いっぱい歌い切った。

アンコールに応えて、ゆりの花をイメージした白と黄色のワンピースで再び登場したきゃりー。5年前に自身の名を世に知らしめた「PONPONPON」を送り、MCでは「あっという間に時間が過ぎてしまいました。2日間の武道館はすごく楽しかったし、皆さんからたくさんのエネルギーをもらいました」と話す。彼女はここで、海外アーティストとのコラボ楽曲を含む13枚目のシングルを11月9日にリリースすることを発表。また、先日発表された中田ヤスタカ（CAPSULE）とのライブツアーについても告知し、「ツーマンライブはやったことがないのですごく楽しみです。そして私はまだまだライブをやっていきます。来年は国内ホールツアーをやるのでぜひ来てください！」と今後の活動にも意欲的な姿勢を見せた。

ラストチューン「最＆高」では、紙吹雪が降り注ぎ、観客も一緒にサビを踊って曲名をコールする。キャリアを総括するヒット曲の数々から初披露曲まで、カラフルかつファンタジックな世界観で魅せた5周年ライブ。このライブの模様は、11月にBSスカパー！で放送される。