2005年の結成より今年で10周年を迎えたペトロールズ。今回のツアーは9月下旬より一部店舗で販売されている1stフルアルバム「Renaissance」のリリースにあわせたもので、11公演目となるツアーファイナルはワンマンとしては過去最大規模の会場で実施された。
観客の喝采を受けながら登場した3人は、河村俊秀(Dr)のカウントから「Renaissance」のオープニングナンバー「タイト!」でライブを開始。長岡亮介(Vo, G)は「こんばんは、ただいま!」と観客に語りかけ、三浦淳悟(B)と河村が重ねるコーラスを背に穏やかな歌声を響かせる。3曲目の「ASB」では河村のドラムソロの直後に勢いよく銀テープが放たれ、派手な演出に客席は大いに沸き立った。
その後も彼らは浮遊感のあるアンサンブルが心地よさを生む「アンバー」、起伏ある展開の初期ナンバー「ホロウェイ」と次々と楽曲を畳み掛けていく。「ELF」では歪ませたサウンドで激しく攻撃的なセッションを繰り広げて観客を圧倒した。続く「止まれ見よ」では客席から自然とハンドクラップが起こり、メンバーはその様子に顔をほころばせた。
10曲を終えたところでの最初のMCでは、約3000人が集まった満員の客席を見渡し三浦が「いやあすごい。これ死ぬとき思い出すやつだ」、長岡が「ほんと取り乱してる、こんなに囲まれて」と感想を述べる。ここでは長岡の振りから河村がモノマネをし、観客を笑わせる場面も見られた。また銀テープの特効について長岡が「あれいいでしょ、ペトらしくなくて」と話し、河村が「願わくば……もう1発!」と続けた瞬間、場内に再び銀テープが舞い観客を驚かせた。
その後は「Iwai」「Talassa」といったミドルテンポのナンバーが観客の体をゆったりと揺らす。「インサイダー」で各パートのソロが盛り込まれたときには、ソロプレイを披露するメンバーを引き立たせるようにそれぞれの両サイドからスモークが噴射された。さらに曲の終盤で全員の両サイドのスモークが稼働し、ステージは白い煙でいっぱいに。観客はスモークが噴射されるたびに大きな歓声を上げ、3人のパフォーマンスを盛り上げた。
そして10周年を振り返るトークを挟んで人気曲「雨」が演奏され、本編は「On your side」で終了。アンコールの拍手に応えて再登場したメンバーは、ファンへ感謝の気持ちを表したのち「Not in service」「Profile」の2曲を披露した。「Profile」のクライマックスではこの日3度目の銀テープが飛び出し、客席をにぎやかに彩っていた。
ペトロールズ「Our first "conventional" tour "Renaissance"」
2015年10月10日 日比谷野外大音楽堂 セットリスト
01. タイト!
02. 草紅葉
03. ASB
04. Fuel
05. 表現
06. 誰
07. アンバー
08. ホロウェイ
09. ELF
10. 止まれ見よ
11. Iwai
12. Talassa
13. インサイダー
14. 雨
15. On your side
<アンコール>
16. Not in service
17. Profile
(撮影:松本直也、岩本彩、八木孝太)
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やち @Yachi40
わーもう思い出すわーこれ。何度でも。ほんとに素晴らしいライブだったよ。野音最高! ・・・10周年ペトロールズ、銀テープ&スモーク飛び出した野音公演 - 音楽ナタリー http://t.co/l0Dyc2FmaT