9月28日に千葉・舞浜アンフィシアターにて「ANISAMA WORLD 2013 in Tokyo」が行われた。
「ANISAMA WORLD」は毎夏開催されている「Animelo Summer Live」の姉妹イベント。「アニサマをもっと気軽に地方や海外で公演したい」とのコンセプトから企画され、今回の舞浜アンフィシアターを皮切りに世界各地で「アニサマ」ブランドのイベント、ライブを展開していく構想となっている。その第1回目のステージには影山ヒロノブ、
オープニングを飾ったのは、“本家”アニサマ同様、豪華コラボによるアニソンの名曲カバー。まずは奥井と栗林がステージに現れ、奥井と松村香澄の1995年のヒット曲「MASK」をデュエットする。さらに栗林がステージ袖に向かうと入れ替わるように茅原が姿を現し、奥井とともに、奥井の1997年のナンバー「輪舞-revolution」を熱唱した。実は奥井&栗林バージョンの「MASK」は2006年のアニサマで、奥井&茅原のコラボによる「輪舞-revolution」は2008年のアニサマでも披露された楽曲。ステージ後方の巨大スクリーンには当時のアニサマの映像が映し出され、過去の2人と現在の2人が共演するという、アニサマ姉妹イベントならではの演出で観客を魅了した。
直後のMCで奥井と茅原は今回のイベントでは出演者による歌や演奏だけでなく、過去のアニサマの振り返り企画があることを紹介。すると2人の退場後、その言葉通り2010年のアニサマでの
桃井はることの「うしろゆびさされ組」など、過去のアニサマで栗林が行ったコラボの映像4本が上映されたあとには、上手側客席に栗林、下手側に奥井が姿を見せる。2人は客席中央の通路を歩きながら、栗林の楽曲「マブラヴ」をデュエット。そしてステージで合流すると、奥井が「次は私のコーナーです」と宣言し、ゲーム「マブラヴ ALTERED FABLE」のテーマソング「INSANITY」をゲームの映像をバックに熱唱した。
その後奥井は、男女2人ずつのダンサーを引き連れての「Predestination」、自身の「私は『遊戯王』の曲を歌ってるんですけど」とのひと言と客席の大絶叫からスタートした「あの日の午後」などを歌い、earthmindにバトンタッチ。バトンを受けたearthmindの3人は、Ommy(G)とJUN TAKAI(B)が回転床に乗りステージを360°回転しながらプレイする演出でフロアを沸かせつつ「B-Bird」「ENERGY」を2連発した。
スリムなシルエットの黒いジャケットに白のドレスシャツ、大胆なペイントを施した黒のスリムパンツという出で立ちで現れた影山ヒロノブは「HEAT」を熱唱すると、アコースティックギターとブルースハープをセット。これまでのアニサマ海外進出の苦闘を振り返りつつ「アニサマスタッフは海外への夢を捨ててないと思う」「JAM Projectは先頭を切って行かせてもらいたい」と宣言し、大きな歓声を浴びながら「夢スケッチ」を弾き語った。
「今日のホットなゲスト」と影山に招き入れられた赤咲はアニメ「BLOOD+」のオープニングテーマ「青空のナミダ」を日本語で歌い上げる。続くValerieは「こんにちはValerieです!」「皆さん、今日は一緒に楽しみましょう!」「皆さん、愛してるー」と流ちょうな日本語で語りかけ、客席の大「YAHHO!」コールの中、堀江由衣「YAHHO!」をラブリーに歌唱する。その後の影山とのトークパートでもValerieは達者な日本語で会話し、影山と観客の驚きを誘っていた。
影山はValerieとのトーク終了後、再び赤咲を呼び寄せ「アニソンのクラシックを!」とシャウト。影山の代表曲にして「ドラゴンボールZ」のオープニングテーマ「CHA-LA-HEAD-CHA-LA」を赤咲、Valerie、そして満員の客席とともに高らかに歌い上げた。
茅原実里と堀江由衣による「ハッピー☆マテリアル」と、茅原実里とsavage geniusとyozuka*の「nowhere」という2本の映像が流れたあとには、その茅原と奥井がステージに登場。映像に負けじと「創聖のアクエリオン」を歌う豪華コラボを展開する。そして「最後のステージとなります」「みのりんと盛り上がってね」と奥井がステージをあとにすると、茅原はアニメの映像を背に「境界線上のホライゾンII」のオープニング曲「ZONE//ALONE」からソロパフォーマンスをスタート。「楽しんでますか?」の呼びかけに「イエーイ!」と返す観客に「知ってる知ってる」とさらに切り返し、笑いを誘ったあとには「SELF PRODUCER」「TERMINATED」を連発。ラストナンバー「Paradise Lost」では「みんなでっ!」と茅原が叫ぶと、その声に呼応した観客によるサビの大合唱が繰り広げられた。
イベント本編の最後にはダンサーも含めてこの日の全出演者がステージに現れ、奥井が作詞、栗林が作曲した2009年のアニサマのテーマソング「RE:BREDGE ~Return to oneself~」を全員で歌い出す。さらにアンコールでは、それぞれ歴代アニサマTシャツに身を包み、ハート型の紙吹雪が舞い散る中、2010年のアニサマのテーマソング「evolution ~for beloved one~」を合唱する。そしてエンディングでは本家アニサマよろしくステージの最前線を周回。超至近距離で手を振る観客に全員が笑顔で応えたところで記念すべき第1回目のANISAMA WORLDの幕は閉じた。
ANISAMA WORLD 2013 in Tokyo 2013年9月28日(土)千葉県 舞浜アンフィシアターセットリスト
01. MASK / 奥井雅美、栗林みな実
02. 輪舞-revolution / 奥井雅美、茅原実里
03. レスキューファイヤー / JAM Project、栗林みな実(※)
04. ZERO!! / 栗林みな実
05. Crystal Energy / 栗林みな実
06. Shining☆Days / 栗林みな実
07. 翼はPleasure Line / 栗林みな実、黒崎真音(※)
08. うしろゆびさされ組 / 栗林みな実、桃井はるこ(※)
09. WHAT'S UP GUYS? / 栗林みな実、谷山紀章(※)
10. YOU GET TO BURNING / 栗林みな実、喜多村英梨(※)
11. マブラヴ / 奥井雅美、栗林みな実
12. INSANITY / 奥井雅美
13. Predestination / 奥井雅美
14. あの日の午後 / 奥井雅美
15. ソラノウタ / 奥井雅美
16. B-Bird / earthmind
17. ENERGY / earthmind
18. HEATS / 影山ヒロノブ
19. 夢スケッチ / 影山ヒロノブ
20. 青空のナミダ / 赤咲
21. YAHHO! / Valerie
22. CHA-LA-HEAD-CHA-LA / 影山ヒロノブ、Valerie、赤咲
23. ハッピー☆マテリアル / 堀江由衣、茅原実里(※)
24. nowhere / savage genius、茅原実里、yozuka*(※)
25. 創聖のアクエリオン / 奥井雅美、茅原実里
26. ZONE//ALONE / 茅原実里
27. SELF PRODUCER / 茅原実里
28. TERMINATED / 茅原実里
29. Paradise Lost / 茅原実里
30. RE:BRIDGE ~Return to oneself~ / 全出演者
<アンコール>
31. evolution ~for beloved one~ / 全出演者
(※)は過去に行われた「アニサマ」の映像
JAM ProjectのTV・ラジオ出演情報
リンク
- ANISAMA WORLD 2013 in Tokyo │アニサマワールド2013イン東京
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音楽ナタリー @natalie_mu
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