ハリウッドとフランス・パリで活躍した23人の女優が“2つの質問”に答えたドキュメンタリー映画「Sois belle et tais-toi!(原題)」(英題「Be Pretty and Shut Up!」)が「美しく、黙りなさい」の邦題で公開決定。1976年の制作から50年を記念して、7月24日より東京・Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国で封切られる。
監督を務めたのは、近年再評価の機運が高まった映画「ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地」の主演女優として知られる
原題および英題は「美しくありなさい、そして黙っていなさい」という意味で、元々はフランスの映画・演劇業界などで女性に対して使われていた表現と言われる。今では英語圏でもジェンダー差別を象徴する言葉として使われる決まり文句になっているという。23人の女優たちは、セリッグの問いかけに、率直に、親密に、時にユーモラスに答えていき、撮影現場での性差別や権力構造を証言。映画はスクリーンの裏側にある抑圧の構造を浮かび上がらせていく。
映画に登場するのは、「バーバレラ」の
上映素材は、女性の歴史についての映像を保全・普及することを目的としたボーヴォワール視聴覚センターとフランス国立図書館が主導して2022年に修復したもの。2023年2月にフランスで再公開されると「#MeTooのはるか前に、これほど重要なドキュメンタリーがあったとは!」と大きな話題になったという。その修復の趣旨から、日本では、配信やテレビ放送、パッケージ化の予定はなく、鑑賞は劇場公開と自主上映のみに限られている。
提供・配給はムヴィオラが担当。日本公開にあたって、セリッグの息子で撮影当時19歳だったダンカン・ヤンガーマンによるコメントも到着した。
ダンカン・ヤンガーマン コメント
50年後にこの映画がまだ関心を持たれていて、日本の配給会社に私が話を聞かれていると知ったら、母は驚くでしょうね。母がカメラの前でなく、カメラの後ろに立ちたいと、自分の映画を作り始めたのは「ジャンヌ・ディエルマン」がきっかけだと思います。25歳のシャンタル・アケルマンが、支援者がほとんどいない中で、あのように野心的な映画を作り上げたことは、母に勇気を与えました。彼女はきっと「シャンタルも成し遂げたのだから、自分にもできるはず」と思ったのでしょう。
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デルフィーヌ・セイリグの映画作品
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23人の女優がとある“2つの質問”に答えた映画「美しく、黙りなさい」7月公開
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スクリーンの裏側にある抑圧の構造が浮かび上がる。「ジャンヌ・ディエルマン」主演デルフィーヌ・セリッグが監督した唯一の長編作品 https://t.co/IsL26fFDHi