ドキュメンタリー映画「
本作は、2011年3月11日に起きた東日本大震災と福島第一原子力発電所事故を経て、福島・いわき市にある災害公営住宅で暮らすことになった99歳の母テツと、その息子夫婦の2018年から2021年の3年間の記録。99歳の母テツは、記憶が薄れゆく中でも生まれ故郷・大熊町への思いを離さない。寡黙な息子タケマサは母を敬いながらも、介護の多くを妻シゲコに委ねている。役割を担い続けてきたシゲコは、家族の中で当然とされてきた立場や、自身の生き方を見つめ直し始める。
揺らぎのなかにある一家の日常を通して、“家”とは何か、“私”とは何かを問い掛ける本作。監督を務めたのは、「新地町の漁師たち」で知られる
YouTubeでは予告編が公開中。
映画「三角屋の交差点で」予告編
山田徹 コメント
東京で育った私は、家族や土地との距離を比較的自由に選び取ってきた立場から、この一家の撮影を始めました。
当初、息子の姿は、母を気遣い誠実に振る舞う「一家の主人」として映っていました。
しかし撮影を重ね、妻の言葉に耳を傾け、避難先での家族の日常に立ち会ううちに、その印象は少しずつ揺らいでいきました。
介護の偏り、母との距離の取り方、家の中に漂う沈黙。
外では穏やかに振る舞いながら、内側では役割から逃れられない姿は、地方社会に根づく家父長制や男社会のあり方とも重なって見えました。同時に、その息子自身もまた、そうした役割から自由になれない自分に戸惑い、葛藤している存在として立ち現れてきました。
震災によって土地や制度が崩れたあと、人はどこへ行けばよいのか。自由は、どこまで祝福で、どこから不安に変わるのか。撮る側である私自身もまた、震災後を生きる1人として、その問いを引き受ける3年間でもありました。
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kazuy1929 はに丸 @kazuy1929
ドキュメンタリー映画「三角屋の交差点で」が4月4日、東京・ポレポレ東中野で公開が決定。本作は、2011年3月11日に起きた東日本大震災と原発事故を経て、福島・いわき市にある災害公営住宅で暮らすことになった99歳の母テツと、その息子夫婦の2018年から2021年の3年間の記録。https://t.co/rwwvQTkUWY https://t.co/33UdrKts0K https://t.co/EKBYauiPNk