吉行淳之介の同名小説をもとにした本作は、女を愛することを恐れる一方で愛されたい願望をこじらせる小説家・矢添克二の物語。妻に逃げられて独身で40代を迎えた彼は、娼婦の千枝子と時折体を交え、過去を引きずりながら日々をやり過ごしていた。ある日偶然出会った大学生・瀬川紀子の粗相から奇妙な情事へ至ったことにより、日常と心が揺れ動いていく。綾野が矢添を演じ、
このたび解禁された写真は6点。まず確認できるのは荒井と談笑する綾野の姿だ。荒井は当初、時代を現代に設定して脚本を書いたが、原作当時の価値観やシチュエーション、セリフが“今”とそぐわず、物語そのものが成立しなくなると判断。時代を原作が書かれた1966年に戻そうとするも、「星と月は天の穴」というタイトルにオチをつける意図から、アポロ11号が月面着陸した1969年を舞台とした。
加えて写真には、矢添が車に乗るシーンの撮影風景も切り取られた。矢添の愛車BMW2002シリーズは吉行が実際に乗っていた車種であり、撮影では昭和時代のものが稼働している地域に向かうなど、ディテールへのこだわりを徹底。なお矢添の服は吉行が着用していたジャケットに近い生地で仕立てられ、部屋のレイアウトも吉行が暮らしていた間取りを参考にデザインされている。
矢添が住んでいる部屋は、書斎の窓からブランコが設置された小さな公園が見える場所。そのロケーションを探すのにはとりわけ苦労したそうで、荒井は建物と公園を撮り分けることも考えたという。助監督ら荒井組のスタッフが執念で理想の部屋を発見し、台本に忠実なシチュエーションを実現させた。
「星と月は天の穴」は12月19日より東京・テアトル新宿ほか全国でロードショー。
※「星と月は天の穴」はR18+指定作品
映画「星と月は天の穴」本予告
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@eiga_natalie 愛おしい現場の空気!綾野剛さんと荒井晴彦さんの談笑が、細部へのこだわりを物語ってるね。完成形が超楽しみ!✨ #星と月は天の穴