中国映画界で長年にわたり撮影監督として活躍してきた
四国の最南端にある足摺岬(あしずりみさき)を舞台に、新婚旅行直前に恋人と破局した女・菅元と、愛する人を自殺により亡くした男・持田の“孤独”と“再生”をつづる本作。「すべての夜を思いだす」の
「唐人街探偵」シリーズなどで撮影監督を務めてきたドゥ・ジエが本作で長編監督デビューを果たし、脚本・撮影・美術・編集も自ら担った。彼は「物語の多くは、私が来日して最初の数年間、日常の中で見聞きした実際の出来事をもとにしています。ある先輩から『この感覚を大切にしなさい。環境に慣れてしまったら、もう同じ映画は撮れなくなるよ』と言われました。その言葉の通り、この映画を作る過程も方法も、私にとって“生命の延長”のようなものでした」とコメントしている。このたび到着したビジュアルには、菅元の横顔と「私は旅に出た。」というコピーが添えられた。
MotionGallery(モーションギャラリー)では、拡大上映を目指すためのクラウドファンディングを2026年1月15日まで実施中。リターンとして、舞台挨拶やトークイベントへの招待、監督・キャストのサイン入りパンフレット、オリジナルグッズなどが用意されている。詳細は特設ページで確認を。
大場みなみ コメント
映画「椰子の高さ」が2026年2月6日より、アップリンク吉祥寺にて劇場公開されることになりました。全編日本で撮った日本映画でありながら、日本映画ではない、外国作品のような空気感に満ちた不思議な作品です。何パターンもの編集を経て、ゆっくりと映画になりました。もしかしたらまだ完成していないかもしれません。ぜひ劇場でご覧ください。
田中爽一郎 コメント
映画「椰子の高さ」が 2026年2月6日よりアップリンク吉祥寺にて公開となります。本作は高知県の最南端ある足摺岬という壮大な自然の中で撮影を行いました。釜山国際映画祭にてワールドプレミアを行い、フィルメックスやヨーロッパ、アメリカで上映の旅を続け、日本での劇場公開を迎えることができ、すごく嬉しく思います。ぜひ劇場でご覧になってください。どうぞよろしくお願いいたします。劇場でお待ちしております。
ドゥ・ジエ コメント
「椰子の高さ」は、“外国人”の視点から見た日本の物語です。物語の多くは、私が来日して最初の数年間、日常の中で見聞きした実際の出来事をもとにしています。
ある先輩から「この感覚を大切にしなさい。環境に慣れてしまったら、もう同じ映画は撮れなくなるよ」と言われました。その言葉の通り、この映画を作る過程も方法も、私にとって“生命の延長”のようなものでした。本作は典型的なドラマ構造の映画ではありません。
これまでの鑑賞経験から想像するものとは、違った印象を受けるかもしれません。
むしろ、この映画を観る体験は、重要なピースが欠けたパズルを自ら完成させていくようなものです。観る方一人ひとりが、その欠けたピースを想像し、探し、埋めながら、あなた自身の世界(=映画)を組み立てていただけたら嬉しいです。
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おおとも ひさし @tekuriha
四国最南端・足摺岬で出会った男女の“孤独”と“再生”を描く「椰子の高さ」公開(コメントあり / 写真12枚) -
"「すべての夜を思いだす」の大場みなみが菅元、「ラストホール」の田中爽一郎が持田を演じた。 https://t.co/v2MiakffPP