秋葉が父との別れの経験をもとに、7年の歳月をかけて完成させた本作。踊ることをやめたダンサーの暖は父・陽平の死から背を向けて生きてきたが、彼の死から6年がたったある日、故郷からやってきた幼なじみの壮介から陽平の残した1枚の「食べたいものリスト」をたどる帰路へ無理やり連れ出される。そして2人は陽平の面影に触れながら、咀嚼できない思いと向き合っていくのだった。秋葉が暖、
本作が自身にとって初長編監督作となる秋葉は「もうこれ以上はきっとない暗い深い闇に落ちてしまったとしても、忘れられないまま、ただそこに居ればいい。この作品がそんな誰かの人生に、寄り添える瞬間を産み出すことができたのなら、それだけで私は充分幸せです」とコメント。「烏滸がましいけれど少しでも彼女の力になるならばやりたい。と思いました」とオファー時の心境を明かす田中は「生きていく間に絡まって、だまになってしまった糸を一緒に解こうとするんじゃなくて、それを見つめること、そしてそのだまを引き連れて生きていくこと。乗り越えられないこと、乗り越えたくないことをちゃんと実感して見つめていく映画だと自分は思います」と語った。YouTubeでは特報が公開されている。
なお本作のクラウドファンディングも実施中だ。
秋葉美希 コメント
大切な誰かが居なくなってしまった時、それを“乗り越えられない”という人生を、生き方を、描こうと思いました。もうこれ以上はきっとない暗い深い闇に落ちてしまったとしても、忘れられないまま、ただそこに居ればいい。この作品がそんな誰かの人生に、寄り添える瞬間を産み出すことができたのなら、それだけで私は充分幸せです。
田中爽一郎 コメント
本作のオファーを頂いたとき、烏滸がましいけれど少しでも彼女の力になるならばやりたい。と思いました。それは以前お互い俳優部として参加した撮影現場で、彼女は毎日全員の食事を作り、そのことに対して嫌な顔一つせずに何ならずっと笑顔だったこと、そして全てのご飯が美味しかったことでした。彼女の生きてきた年輪を感じたし、その幹は太い。人として信頼できました。生きていく間に絡まって、だまになってしまった糸を一緒に解こうとするんじゃなくて、それを見つめること、そしてそのだまを引き連れて生きていくこと。乗り越えられないこと、乗り越えたくないことをちゃんと実感して見つめていく映画だと自分は思います。秋葉美希監督の渾身を是非劇場でご覧ください。
おおとも ひさし @tekuriha
秋葉美希の監督・主演作「ラストホール」今夏公開 共演に川瀬陽太、田中爽一郎ら(コメントあり)
"秋葉が暖、川瀬陽太が陽平、田中爽一郎が壮介を演じ、高尾悠希、優美早紀、吉行由実、森羅万象、鈴木卓爾もキャストに名を連ねた。 https://t.co/g4q3leqIO8