アルベール・ラモリスの特集上映に黒柳徹子らからコメント、松本大洋のイラストも

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フランスの映画作家アルベール・ラモリスの短編映画「赤い風船 4K」「白い馬 4K」の公開と特集上映「映像詩人アルベール・ラモリスの知られざる世界」の実施を記念し、本作を鑑賞した黒柳徹子らの応援コメントが到着。あわせて、東京・シネマート新宿限定で行われる来場者プレゼントの詳細が明らかになった。

東京・シネマート新宿限定で配布される、各作品の特製くり抜きステッカー

東京・シネマート新宿限定で配布される、各作品の特製くり抜きステッカー

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48歳の若さでこの世を去ったラモリス。1953年に第2作「白い馬」で、第6回カンヌ国際映画祭短編グランプリを始め数々の賞を獲得。1956年「赤い風船」も第9回カンヌ国際映画祭短編パルムドール賞などに輝いた。「赤い風船」はアンドレイ・タルコフスキー、侯孝賢、ウェス・アンダーソン、デイミアン・チャゼルなどが本作から影響を受け映画を製作、オマージュを捧げている。今回の4Kデジタル修復には、「赤い風船」「白い馬」に出演したラモリスの息子パスカル・ラモリスが参加し、公開当時のオリジナルフィルム映像に可能な限り近づけるために尽力した。

「赤い風船 4K」オルタナティブポスター © Copyright Films Montsouris 1956

「赤い風船 4K」オルタナティブポスター © Copyright Films Montsouris 1956 [拡大]

黒柳は本作について「詩を見ることが出来る! 70年前に感動して見た映画を、また、いい画質で見ることが出来た」とコメント。ゲームクリエイターの小島秀夫は「ドローンやCG、AIでさえも、これほど高くは飛べない。魔法としか言えない驚異の緋色映像。天才ラモリス監督が、70年前に空へと放った“赤い風船”は、いまも飛び続けている」と述べた。椎名誠、SYO、世武裕子、ゆいちむのコメント、および2008年リバイバル公開時の細野晴臣のコメント全文は下記に掲載した。

「白い馬 4K」オルタナティブポスター © Copyright Films Montsouris 1953

「白い馬 4K」オルタナティブポスター © Copyright Films Montsouris 1953 [拡大]

公開初日の11月14日からはシネマート新宿限定で、来場者プレゼントとしてマンガ家・松本大洋による描き下ろしイラストがデザインされた非売品トートバックと、「小さなロバ、ビム 4K」「素晴らしい風船旅行 4K」「フィフィ大空をゆく 4K」の特製くり抜きステッカー、公開2週目からは「赤い風船 4K」「白い馬 4K」の特製くり抜きステッカーが配布。いずれも数量限定、なくなり次第終了となる。本作について松本は「少年と風船や馬を通して描かれる純粋な愛情や優しさの中に、他人の力では決して砕くことのできない ダイヤモンドのような強く透明な心が見えた気がしました」とつづった。

松本大洋による、「赤い風船」をイメージした描き下ろしイラスト

松本大洋による、「赤い風船」をイメージした描き下ろしイラスト [拡大]

「赤い風船 4K」「白い馬 4K」の2本立て、特集上映「映像詩人アルベール・ラモリスの知られざる世界」は、11月14日よりシネマート新宿ほか全国で順次公開される。

特集上映「アルベール・ラモリスの知られざる世界」予告編

黒柳徹子(女優・ユニセフ親善大使)コメント

詩を見ることが出来る!
70年前に感動して見た映画を、また、いい画質で見ることが出来た。なんてステキ! 疲れた心を癒してくれる。

小島秀夫(ゲームクリエイター)コメント

風船と少年。風船とパリの街。
ドローンやCG、AIでさえも、これほど高くは飛べない。魔法としか言えない驚異の緋色映像。
天才ラモリス監督が、70年前に空へと放った“赤い風船”は、いまも飛び続けている。

椎名誠(作家)コメント

南フランスの海岸を
疾走する白い馬
風と太陽
勇気と愛がきらめく

SYO(物書き)コメント

これが70年前の作品だと、どうしても信じられない。
もしかしてオーパーツなのか?と混乱する程の神業。
今も変わらぬ排斥感情と有害な男性性に対する慧眼。
驚嘆と畏敬の念がデジタル修復によって殊更増した。

世武裕子(映画音楽作曲家・演奏家)コメント

子どもはみんな「希望」という自分だけの風船を持っているべきで、私たち大人はそれを絶対に忘れちゃいけない。
かつて子どもだった自分のためにも。

細野晴臣(音楽家)コメント ※2008年リバイバル公開時のコメントより

幼稚園の鑑賞会で観て以来半世紀も経つが、「赤い風船」は萎むことがない。
美しく陰鬱な都会の中に浮かぶ赤い風船は、まるで太陽のようにぼくの心を暖め続けている。
それはまた自分の中に芽生えたエロスの原点でもあり、萎んでいくタナトスでもあった。

松本大洋(マンガ家)コメント

少年と風船や馬を通して描かれる純粋な愛情や優しさの中に、他人の力では決して砕くことのできない ダイヤモンドのような強く透明な心が見えた気がしました。

ゆいちむ(映画好きOL)コメント

赤い風船は、私たちがいつの間にか失っていたイノセンスかもしれない。
映画という芸術が持つ永遠をそっと教えてくれる、人類史とともに語り継ぐべき作品です。

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読者の反応

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白央篤司 @hakuo416

「赤い風船」「白い馬」。小さなお子さんいるひと、一緒に観に行ってほしいとか思ってしまう。【アルベール・ラモリスの特集上映に黒柳徹子らからコメント、松本大洋のイラストも】https://t.co/mtuNNxPKww

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