映画「
呉勝浩の同名小説をもとにした本作は、東京のどこかに“爆発予定の爆弾”が仕掛けられたという前代未聞の事態を舞台に、取調室での尋問と現場の捜査が同時進行で展開する物語。山田が警視庁捜査一課の交渉人・類家、佐藤が“スズキタゴサク”と名乗る謎の中年男に扮した。
山田は「スズキタゴサクは刑事にいろんな問いを投げかけましたが、観ているお客さんも『自分もこういうことを思ったことがあるかも』と感じたと思うんです」と述べ「1万人に試写を観ていただく企画があり、その中の感想で『史上最高傑作だ』というものもあって。読んでひそかにほくそ笑んでいました」と笑う。続く佐藤は「スズキタゴサクが何者なのか、僕自身いまだにわからない。わかったら正気が失われてしまうような、底知れない怖さがある人物だと思っています」と説明した。
スズキタゴサクの過去を追う刑事・等々力を演じた染谷は「取調室のシーンでも、外回りのシーンでも本当に素敵な方々とお芝居させていただいた。撮影は今年の1月ですか。2025年は最高の幕開けになりましたし、また年の後半にここに立てていることが幸せです」と喜びをにじませた。
交番勤務の巡査長・矢吹役の坂東は、バディとなる巡査を演じた伊藤沙莉へメッセージを送る。「沙莉氏ー!」と手を振り「沙莉氏のセリフに真実味があったから僕も反応できて、いいバディが出来上がったんだと思います」と感謝の思いを伝えた。また坂東が「アドリブで1つ、自信のあるシーンがあったんです。沙莉氏と一緒に監督に『使ってください!』と直談判したんですが、映画ではカットされていました」と明かすと、永井は「『使ってくれたら全国キャンペーンもがんばります』って言ってたよね?」と振り返りつつ、編集室での反応がいまいちだったためカットしたことを笑いながら明かした。
寛一郎は「染谷さん、二朗さんと一緒のシーンから撮影が始まり、2カ月くらい取調室に通いました。すごくいい席で先輩方のお芝居を見れる、今までにない経験で幸せでした」と貴重な体験を噛み締める。
「出会いたいと思っていた方たちばかりだった」と回想した渡部は「今回に限っては、持っている経験値では乗り切れないように感じた。この作品で新しい経験を積んだ気がします」「台本が素晴らしかったし、普通の感覚では勝てないかもと思った」と話し、チーム一丸となって挑んだと語った。
永井は「5月まで撮影して、急ピッチで苦労して仕上げました。作品から役者さんの熱意も伝わっているのではと思います。今(会場の)皆さんの表情を見て安心しました」と胸を撫で下ろす。
印象的な場面を聞かれた山田は、スズキタゴサクが膨大なひどい言葉を言い連ねる動画シーンを挙げる。佐藤は「もともと台本上は、ほかの人たちの反応のカットが入る構成でした。でも『ワンカットにもできるように覚えてきました』と軽く言ったら、永井さんが『それもいいかも』と。間が持たない心配もあるのでワンカットにするのって勇気がいるんです。だから僕は(ワンカットを選んだ)永井さんのその勇気をたたえたい」と賛辞を贈った。
「爆弾」は全国で上映中。
映画「爆弾」本予告
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