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多数の作品に出演し、その演技力で多くの人を魅了し続ける山田。そんな彼が、“役を生きる”をテーマに2019年から2025年の約6年間にわたり「TVガイドdan」で連載してきた「山田裕貴の怪人百面相」が、本書「怪人」としてアップデートされた。誌面では掲載し切れなかった全30テーマのアザーカットのほか、本作のために行われた撮り下ろしロケの写真も収録されている。
山田は本書の誕生に至った経緯について「コロナ以降、ファンの皆さんにお金を使っていただくのは映画館に行ってほしいという思いだけだった」と前置きしたうえで、「東京ニュース通信社の方が熱意を持って『まとめ本にしませんか』と言ってくれた。連載でも“演じている僕”を表現していて、“本当の僕ってなんだろう”という考えから『月』や『着ぐるみ』を演じさせていただいた。ファンの皆さんへのありがとうを形にしたのが『怪人』です」と説明した。
「怪人」は、“役者”と“1人の人間”としての山田の二面性をテーマに構成されており、俳優としてさまざまな人生を生き続ける彼の本質を多角的に紐解くようなストーリー仕立てで展開される。中でも山田は「着ぐるみ」「蟻」「くらげ」「書道家」といった作品がお気に入りのようで、「人じゃないものも、顔が出ていないものもあるんですけど(笑)。やっぱりチャレンジって大事だなと思いました」と明かす。
また、この約6年間での変化について尋ねられた山田は「僕の心意気、心は変わっていない。ただ周囲の方の対応が、悪いことではないけれど変わっちゃった。わかりやすく言うと、スタッフさんが『裕貴!』と呼んでくれていたのが、『山田さん』みたいな。こんなに距離あったっけ?と感じています。もちろん周囲の方たちが僕をデカくしてくださっているのはわかっているんですけど、僕はフランクにしゃべりたい。ちょっと寂しいですが、現場はすごく楽しいです」と吐露した。
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山田は「文句ではないんですが、(演技の)クオリティを高めるための準備期間が欲しい。『これで準備ができているのか?』『これは果たしていい俳優なのか?』という不安がある。作品について勉強する時間だったり、アクションの精度を上げる時間だったり……自分の中に落とし込む時間が圧倒的に足りていないんじゃないかと。それでいて『山田くんすごいね!』と言われて、『うまくできたかもしれない』と思っている自分がものすごく嫌だなと感じています」とストイックな姿勢をのぞかせる。
さらに山田は、「じっくり準備して挑みたいものはありますか?」という質問に「これからの全作品がそうです。僕はやると思います……やっていると思います! 時間があろうがなかろうが、僕は全力でやっていると思います。そういう俳優なんだと思います」と力強く答えた。
山田が出演した「木の上の軍隊」「ベートーヴェン捏造」は、全国で上映中。佐藤二朗と共演した「爆弾」は10月31日に封切られる。「ちるらん 新撰組鎮魂歌」は、来春にTBSでスペシャルドラマとして放送され、U-NEXTではドラマシリーズが配信予定だ。
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