小栗旬と松坂桃李「フロントライン」での初共演を回想、沢尻エリカの推薦コメントも到着

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映画「フロントライン」で初共演を果たした小栗旬松坂桃李のコメントが解禁。本作を鑑賞した沢尻エリカ中田秀夫ら各界の著名人による感想も到着した。

「フロントライン」場面写真

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「フロントライン」ポスタービジュアル

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物語の舞台は、日本で初となる新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船ダイヤモンド・プリンセス。災害医療を専門とする医療ボランティア的組織DMAT(ディーマット)が、乗客乗員の命を救うために奮闘する姿が描かれる。小栗はDMAT指揮官・結城英晴、松坂は厚生労働省から派遣された役人・立松信貴を演じた。

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劇中、突然の電話でダイヤモンド・プリンセスへの出動要請を受ける結城。その翌日、神奈川県庁の対策本部で立松と顔を合わせることになる。「DMATに船に乗り込んでいただけませんか?」と冷静に言い放つ立松に、結城は「約束が違いますよ! 未知のウイルスが蔓延している船の中に隊員を行かせるなんてできません」と反発するのだった。

「フロントライン」場面写真

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小栗は「融通が利かなくて、超嫌なやつそう」と立松の印象を吐露。初めて2人が対峙するシーンについては「桃李くんが鉄仮面のような感じで演じてくれたので、立松のことはすごく苦手という意識からスタートできた」と振り返る。一方の松坂は「今回の出来事に対する、官僚としての向き合い方をちゃんと表現したかった。立松にとっても別ジャンルの人(結城)と出会う瞬間は、重要なファーストインパクトだったので大事に演じました」と語っている。

本作をひと足先に鑑賞した沢尻は「多くの方々が、答えの見えない状況の中で懸命に戦っていたことを知り、深く心を動かされました」「この映画を世に送り出してくださったスタッフやキャストの皆さんに、心からのエールを送ります」と推薦。中田は「自らの感染も覚悟した方々も数多いだろう。彼らの仕事にとって至極当然とも言えることが、いかに尊いことかを、この映画は真摯に語りかけてくれる」とつづった。このほか7名のコメントは以下の通り。

関根光才が監督を務めた「フロントライン」は、6月13日より全国で公開。出演には池松壮亮、窪塚洋介、森七菜、桜井ユキ、美村里江、吹越満、光石研、滝藤賢一も名を連ねた。

映画作品情報

かまやちさとし(日本医師会副会長)コメント

当時、私も感染症危機管理対策の担当役員として豪華客船にいち早く乗船し、その後の対策の検討にも参画させて頂きましたが、医師を始め医療従事者達は乗客らの命と健康を守るため、未知のウイルスと懸命に闘っておられました。本映画にはその状況がリアルに描かれており、感動を覚えました。いつ起きるか分からない新興感染症に備えるという意味でも本映画は医療関係者ばかりでなく、多くの方々にぜひ見て欲しい作品と言えます。

沢尻エリカ(俳優)コメント

日本、そして世界中が翻弄された、得体の知れない未知のウイルス。
ダイヤモンド・プリンセス号での集団感染に関するニュースは、連日のようにテレビで取り上げられていたため、当時のことは今でもよく覚えています。
その最前線では、多くの方々が、答えの見えない状況の中で懸命に戦っていたことを知り、深く心を動かされました。
忘れてはならない歴史的な出来事の現場で何が起きていたのか──。
この事実を、ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思います。そして、この映画を世に送り出してくださったスタッフやキャストの皆さんに、心からのエールを送ります。

SYO(物書き)コメント

震えた。当事者の真実にも、純粋な作品の強度にも。
作り手の真摯な態度が、クオリティに直結した傑作。
そこに観客が記憶を重ねた時、この映画は完成する。
次代に手渡し、未来へと繋ぎたい。知の方舟として。

新谷里映(映画ライター)コメント

この映画には、本物のヒーローがいました。逃げ出したくなるような最前線で、それぞれが“やるべきことをやる”のだと未知のウイルスに挑んだ人たちは、紛れもなくヒーロー。決断力のある、勇気と優しさのあるヒーロー。そして、事実に基づく物語をエンターテインメントとして届けることにも意味があって──。記憶に残るだけでなく、この先の指針にもなる、現代を生きる私たちに必要な映画でした。

武田真一(フリーアナウンサー)コメント

全てはここから始まった。
まだ「謎のウイルス」と呼ばれていた2020年2月。
あの豪華客船の中でいったい何が起きているのか
見えざる敵に人々はどう立ち向ったのか
この作品でようやく知ることができた。
小栗旬さん、窪塚洋介さんらが演じるDMATの医療スタッフは
感染の恐怖、世間からの誹謗中傷に耐えながら
ひたすら目の前の患者を救うために身を投げ出す。
その姿に心が震える。
メディアや行政の問題点、様々な意見に翻弄される情報空間の危うさも鋭く描き出される。
あれから5年。
失われる命、自粛、ワクチンへの期待と猜疑、利他の心…
パンデミックから学んだことは、今も、胸に刻まれているか?
風化させてはならない教訓を思い起こさせてくれるかけがえのない作品だ。

坪田信貴(「ビリギャル」原作者)コメント

豪華な俳優陣で描く壮大なアクション映画を想像していましたが、真逆の「静」の映画でした。しかし、自分の頭と心が終始動き続ける。こんな映画は初めて。見終わった後は、感動と、自分の人生を見つめ直す気持ちでいっぱいになりました。「正しさ」ってなんなんでしょうか…。

中田秀夫(映画監督)コメント

あの時、クルーズ船内で何が起きているのか分からないままどこか「他人事」と感じていた。
私たちが真剣には知ろうとしなかった内実が、眼前に、胸に迫ってくる。一刻一秒を争う中、
合理的判断を下す冷静さと、「乗客の命を守る」という「職分」を全うしようとする情熱。
自らの感染も覚悟した方々も数多いだろう。彼らの仕事にとって至極当然とも言えることが、
いかに尊いことかを、この映画は真摯に語りかけてくれる。

中井圭(映画解説者)コメント

国内で最初にコロナと対峙した医師たちによる知られざるヒーロー映画であり、所詮は他人事だと考えてきた我々の振る舞いについての警鐘でもある。
ルールではカバーできない人道に対する問題提起でもあり、法さえ守ればそれが正解という思考停止した現代の価値観に一石を投じ、観客を揺り動かす。

ラファエル(YouTuber)コメント

この作品は、コロナ禍の中で最前線に立ち続けた医療従事者や、命と向き合った人々のリアルな姿を映し出していて、終始胸が締めつけられました。
僕自身、コロナが発生した初期に感染し、救急車で運ばれて隔離・緊急入院となりました。
呼吸がうまくできず、入院中はお風呂もトイレも酸素マスクが手放せず、「このまま死ぬのかな」と思ったことを、今でも鮮明に覚えています。
そんな経験があるからこそ、この映画に登場する人々の苦悩や覚悟に深く共感し、心を動かされました。
当時、命を支えてくれた医療現場の方々に、改めて感謝の気持ちを強く抱きました。
単なる記録映画ではなく、「あのとき」を生きたすべての人の心に響く感動の物語だと思います。

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©︎2025「フロントライン」製作委員会

映画「フロントライン」予告編

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