本作は大阪地検きってのエース検察官である不破俊太郎が、検察上層部や警察組織に対して一切の忖度なしに、事件の真相に迫るリーガルミステリー。不破はとにかく冷静沈着に、ただ淡々と職務をまっとうすることから、ついた通り名は“能面検事”。毎話、日本社会の闇に通じる社会的なテーマを描き、さらに警察組織の隠蔽体質や検察組織の官僚体質を暴くストーリーが展開する。
上川は「『規格の中に収まらない』のが主人公の命題なら、不破俊太郎は『規格の中だけにいる』異色の主人公である所ではないでしょうか」とコメント。さらに「一話一話ご覧になるにつれて新たな謎が立ち現れてくる骨太のリーガルドラマ。是非お楽しみ頂きたいと思います」と語っている。原作者の中山、プロデューサーの北川俊樹によるコメントも下記の通り。
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※七高剛の高は、はしごだかが正式表記
上川隆也 コメント
出演が決まって
脚本に続いて原作を読ませて頂き、骨子の頑健な世界観の中で奮闘する不破と惣領のバディに魅せられました。中山先生の作品は毎回、演じ甲斐を感じます。
役の注目ポイント
「規格の中に収まらない」のが主人公の命題なら、不破俊太郎は「規格の中だけにいる」異色の主人公である所ではないでしょうか。
視聴者へのメッセージ
一話一話ご覧になるにつれて新たな謎が立ち現れてくる骨太のリーガルドラマ。是非お楽しみ頂きたいと思います。
中山七里(原作者)コメント
「能面検事」の構想を得た瞬間、「ああ、これは映像化が絶対無理な小説だ」とほくそ笑んだのを憶えている。何しろ表情筋が一ミリも動かないキャラクターが主人公なのだ。
海外の映画やドラマと日本のそれを比べると相違点がいくつかあることに気づく。その一つが構図だ。海外のものはフルショット(全身を映す)が多く、日本のものはバストショット(胸から上を映す)ものが多い。つまり全身で演技をするか、表情で演技をするかの違いだろうか。
バストショットを多用するドラマなのに、無表情のキャラが主役なのだから成立する訳がない。と、高を括っていたら何とテレ東さんからドラマ化のオファーが舞い込んだので驚いた。主役は困るだろうなと思っていたが、上川隆也さんが演じられると聞いてひと安心した次第。
さて無表情からどのようにして感情を表現されるのか。上川さんの演技に大注目。
北川俊樹(プロデューサー)コメント
シリーズ1作目の「能面検事」が出版され、直後に拝読し、ドラマ化のご相談を光文社さんに入れたのが、2018年のことでした。あれから7年。念願叶って今に至ります。シチラー(中山七里先生のファン総称)の僕としては、日々ドキドキワクワクの思いで脚本を作り、そして撮影に臨んでいる次第です。
さて、能面検事と呼ばれる不破俊太郎を演じていただくのは上川隆也さん。実際の能楽で使用される能面は“1つの表情に様々な感情が内包されていて、時に表出することがある”とされています。上川さん演じる不破検事も当然無表情です。ところがその表情の中に、様々な感情が込められていることが伝わってくる。そんな不思議な魅力が詰まった上川さんのお芝居にもご注目ください。「え、どういうこと?」と思われた皆様、是非ご覧ください。きっとご納得いただけると思います。
あと、せっかく中山先生の原作を映像化するんですから、当然、色々とどんでん返していく所存です。お楽しみに。
上川隆也の映画作品
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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
上川隆也が主演、中山七里のリーガルミステリー小説「能面検事」ドラマ化 - 映画ナタリー https://t.co/Co9iXvSWQ8
“脚本には荒井修子、鹿目けい子、三浦駿斗、監督には村上牧人、七高剛、室井岳人”