映画「
中国激動の22年間とともに2001年、2006年、2022年という3つの時代にわたる主人公チャオの旅路を描いた本作。ジャ・ジャンクーの妻であり、彼のミューズでもある
「
続けて「コロナ禍になったとき、1つの時代が終わると感じました。中国政府はステイホームを推奨し、フライトもなくなり、国境は封鎖され、他国と行き来ができなくなってしまった。あれだけエネルギーにあふれていた社会が停滞しました。そのとき、ずっと撮影していたこの企画のことを思い出したのです。そこで、昔を懐古するのではなく、新世紀を迎えてから現在に至るまでの自分や社会の在り方を考え直しました。そして、コロナ禍で滞りなく撮影を進めるために、初めて脚本を書き始めました」と明かした。
全編通して主人公のチャオは言葉を発さないが、撮影時点ではセリフがあったそう。ジャ・ジャンクーは「編集を始めて20分くらいしたところで『なんだか面白くないな』と感じました。男女の話を語るのに20年も必要だろうか、と疑問を感じました」と述懐。「チャオはその時代の人たちがどんなことをして、どんな感情でいたのか、どんなできごとがあったのか、観客とともに目撃する人物です」「『語ることによって、素材に対する自分の思いを狭めているのではないか、ヒロインがしゃべらないほうが耳を澄ませて、目で観るものを敏感に感じ取れるのではないか』と思いました。言葉にすることによって、複雑な感情を単純にしてしまっているような気がしたのです」と思い返し、「セリフをなくしたことで、『一言では語れない』という気持ちが作品に詰まったと思います。これは映画にしかできない表現です。映画そのものが言葉なのです」と伝えた。
「新世紀ロマンティクス」は、全国で公開中。
norikichishio @norikichishio
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