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本作は、ある地球の1点を定点観測し、目の前で起こる無数の出来事をつづる物語。
カメラが捉える地点には1907年に1軒の家が建つ。鈴木は人々が移り住む家のそれぞれの時代を象徴するかのような調度品を見どころに挙げ、「時代によってインテリアも変わっていて、細かいところまで作り込んである。できることならば画面を止めて隅から隅まで見て確認したいくらい。これから作品を観る観客の皆さんにも大きなスクリーンで観ていただきたいです」と呼びかける。
原作はリチャード・マグワイアによる実験的グラフィックノベル「HERE ヒア」。こちらも読んでいる鈴木は「理解するのに頭を使うけれど、不思議な世界が展開していて、どうしてこのような発想が生まれるのだろうかと驚きました。映画化にあたっては、原作にあるシビアなシーンを入れて社会派的な映画にすることもできたはず。そうしなかったのはゼメキス監督ならではの優しさなのかなと。家を中心に愛で包んだ映画にしたんだなと思いました」と分析した。
最新VFX技術を駆使することで、10代から70代までの年齢を演じ分けた俳優陣。もし同じような技術を使った作品の出演オファーがあったら質問された鈴木は「新しくて面白そうなものには、なんでも挑戦してみたい」と前向きだ。さらに「デジタル技術の進化はちょっと怖いけれど、それによってさまざまな時代を1人の俳優が表現することが可能になる広がりは、いち観客としてはうれしい。ここまでやってくれたことに本当に驚きました」と製作陣に賛辞を送る。
最後に鈴木は本作で「フォレスト・ガンプ/一期一会」のチームが再結集していることに触れ、「昔一緒に仕事をした仲間が、ちょっとおじいちゃんになってまた集まって仕事をするというのは絶対に楽しかったはず。その楽しさをお裾分けしていただいたようで、観ていてとても幸せな気持ちになりました。観ていただく皆さんもきっと幸せな気持ちになるはずです」とアピールした。
「HERE 時を越えて」は4月4日に東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開。
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「HERE 時を越えて」は家を中心に愛で包んだ映画、鈴木保奈美が魅力を語る
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