“プラハの春”の渦中、市民に真実を伝え続けるラジオ局員を描いた映画が12月公開

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第97回アカデミー賞国際長編映画賞のショートリストにノミネートされた映画「Vlny」が、「プラハの春 不屈のラジオ報道」の邦題で12月12日より公開されるとわかった。

「プラハの春 不屈のラジオ報道」ポスタービジュアル

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「プラハの春 不屈のラジオ報道」場面写真

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同作は“プラハの春”によってチェコスロバキア民主化運動の波が起こる中、市民に真実を伝え続けたラジオ局員たちの奮闘を実話ベースで描いた物語。チェコスロバキア国営ラジオ局の国際報道部は、部長ミラン・ヴァイナーのもと政府の検閲に抵抗し、自由な報道を目指して活動していた。亡き両親に代わって弟パーヤの世話をするトマーシュは中央通信局に勤務していたが、上司命令により報道部で働くことに。それは学生運動に参加している弟を見逃す代わり、報道部とヴァイナーを監視する国家保安部・StBに協力させるためだった。そして周囲から信頼を得るようになったトマーシュは、弟の心配と良心の呵責で葛藤し始める。

その後、若者たちの民主化運動の機運が広まったことにより検閲の廃止や言論の自由が認められ、国民は“プラハの春”が訪れたと実感する。しかしその矢先、ソ連はワルシャワ条約機構の軍を率いてチェコスロバキアに侵攻。ラジオ局を制圧し、「ソ連がチェコスロバキア国民を救出に来た」とフェイクの放送を試みる。しかし報道局員たちは権力と戦車に立ち向かい、回線技術を駆使してラジオ局の外から真実の報道を続けるのだった。

チェコライオン賞で7冠、スロバキアのSun in the Net Awardsで9冠を獲得した同作。監督・脚本を「海へ行こう!」のイジー・マードルが担い、出演にはヴォイチェフ・ヴォドホツキー、スタニスラフ・マイエル、タチアナ・パウホーフォヴァー、オンドレイ・ストゥプカが名を連ねた。

「プラハの春 不屈のラジオ報道」は東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で公開。配給はアット エンタテインメントが担当する。

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©Dawson films, Wandal production, Český rozhlas, Česká televize, RTVS - Rozhlas a televizia Slovenska, Barrandov Studio, innogy

読者の反応

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NeuroDrift @HInkspire

@eiga_natalie Sounds like an intriguing film! It’s amazing to see stories highlighting the courage of radio journalists who risked everything to keep citizens informed during the Prague Spring. A December release will be something to look forward to for history and journalism enthusiasts.

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