映画「
本作は、最愛の母を亡くした娘とその父の再生を紡ぐヒュ―マンドラマ。松田が父親が倒れたことをきっかけに7年ぶりに故郷の沖縄に帰ってくる主人公の赤嶺美花、堀内が母親の赤嶺町子、浅野が認知症で余命が危ぶまれている父親の赤嶺悟を演じた。
沖縄での先行上映に続き、全国公開を迎えた本作。照屋は「スタッフの汗と努力が混ざった作品がようやくみなさんに観てもらえます。さらに(公開前の)よいタイミングで浅野さんがゴールデングローブ賞を受賞し、本当にいい追い風で、乗っかり商売させてもらいます(笑)」と浅野に深々とお辞儀する。松田は「方言を使えたのがやはりすごくうれしくて。まさかこれが力になって、しかも故郷・沖縄で撮った作品で真ん中に立たせていただけるというのが、すごく光栄に思います」と思いを伝えた。堀内は自身が演じた役柄について「照屋監督のお母様をモデルにされているとお話を伺ったので、とてもプレッシャーもありました。でも家族をすごく愛そうという気持ちを強く持ちながら演じさせていただきました」と語る。
出演を決めた理由を尋ねられた浅野は「僕は沖縄が大好きで、何か沖縄に恩返しできるようなことはないかと考えていました。沖縄のテレビ局でドラマがあったら、ぜひ出演させてもらえないかなって思っていたら、ちょうど本作の台本が届いて。ストーリーがものすごく面白かったので、ぜひやらせてくださいと返事させていただきました」と回答。照屋は「(浅野に)スーパーがあるって言ったら、(衣装の)入院服のままスーパーに行っていました。現地の人からしたら映画の撮影していると知らないから、“浅野忠信が沖縄で入院しているんだ!”って思いますよ」とエピソードを披露した。
照屋は「僕自身がつらいときにエンタメに救われてきたので、明日また一歩勇気を出して前に出てみようと思えるような作品作りを常に意識しています。そして今作は『許し』をテーマにしています。ほとんどの人が人間関係で苦しんでいるはずですが、苦しいときに手を差し伸べてくれるのもいつも人間です。そういう中で『許し』とはどういうことか、この3人なりの答えを出してくれると思うので、楽しんでいただけたらと思います」と本作の見どころをアピールする。
イベントではキャッチコピーの「愛おしい秘密」にちなんで、登壇者たちが秘密を明かす一幕も。浅野は「ゴールデングローブ賞でスピーチをさせていただいたのですが、実はちゃんとしたスピーチを考えていました。皆さんに感謝の言葉を述べようといろんなスピーチをちゃんと考えて、毎日のように練習していたのですが、呼ばれた瞬間に全部セリフが飛んでしまってあのスピーチになったんです」と述べ、観客を驚かせる。最後に照屋は「オンデマンドなどで映画を観る時代になってきている中、わざわざ足を運んで劇場に来てくれるっていうのが、作り手としては報われます。皆さんの人生の大事な90分間を『かなさんどー』にいただき、感謝しております」と呼びかけイベントを締めた。
「かなさんどー」は全国で公開中。
松田るかの映画作品
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映画ナタリー @eiga_natalie
【イベントレポート】松田るか「かなさんどー」方言セリフに歓喜、浅野忠信の出演理由は「沖縄が大好き」
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