映画「
同名の児童書シリーズを映画化した本作では、幸運な人だけがたどり着ける駄菓子屋・銭天堂で、願いが叶う“ふしぎ駄菓子”を買った人々の物語がつづられる。天海が銭天堂の店主・紅子(べにこ)、上白石がたたりめ堂の店主・よどみを演じ、大橋が小学5年生の担任を務める新米教師・等々力小太郎、伊原が大手出版社でファッション雑誌の編集者として働く相田陽子に扮した。
映画の“開店”を記念し、登壇した5名によるテープカットから幕を上げた本イベント。天海は「早く全国の皆さん、ちびっ子たち、お父さん・お母さんに観ていただきたいと思っていました。いろんな思いを汲んでいただきつつ、映画を楽しんでもらえたらなと思います」と呼びかける。中田は「去年の12月11日に天海さんと上白石さんの扮装テストをしていました。大橋さん・伊原さん・子供たちと何十時間とリハをさせていただいたことも、感慨深く思い出しています」と語った。
自身の役柄以外で演じてみたいキャラクターを問われると、大橋は「紅子さんをやってみたいですね。特殊メイクをしたことがないので、いつか僕かどうかわからないぐらいのメイクで仕事してみたいです」と回答。天海が「この(ほうれい線)あたりが気になっちゃうから顔を動かさないようにしていたのに、あなた笑かしたでしょう、私のこと!」と暴露すると、大橋は「『笑かしたらダメ』と言われたら、笑かしたくなるでしょ普通!」と反論していた。
上白石と伊原はともに「不幸虫」と答え、「気が合うね!」と盛り上がる。上白石が「あの声をやりたかったです、監督」と話すと、伊原は「アフレコのときめちゃくちゃ楽しかった」と一部参加したことを打ち明け、中田も「伊原さんのほか、招き猫たちの声もやってもらった声優さんたち10人ぐらいで収録しました」と天海らも知らなかったという情報を伝えた。
続いて、映画のテーマにちなんだ「最近の“ふしぎ”だった出来事」というトークテーマが展開。伊原は「スーパーへ買い物に行ったら、お会計が777円だった。家に帰って姉と母親とテレビ電話をしたときに話したら、ちょうどその日母親もスーパーのお会計が777円だったみたいで! 不思議というより、ミラクルでしたね」とエピソードを披露する。大橋は「映画館でポップコーンを食べるとき、手が汚れるのが嫌で、箸を持参するんです。周りからすると不思議なことらしい」と述べ、天海から「スプーンのほうがよくない!?」とツッコまれていた。
撮影で印象的だったことに話題が及ぶと、上白石は「私はデビューしたときからずっと天海さんとご一緒することを目標にしてきたのでうれしかったですし、まさかにらみ合えるとは。最大限の敵意がこもった目で天海さんにキッと見られたとき、すごく喜ぶ自分がいて。あの目を宝物にしてこれからもがんばっていこうと思いました」とほほえむ。天海は「紅子さんの扮装をして子役の皆さんに会うと『わあ』という顔をしてくれるのがうれしかった。あと、ここにいらっしゃる皆さんと共演できて本当に楽しかったです」と述懐した。
吉田玲子が脚本を手がけた「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」は全国で公開中。
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