映画「
日本人の体に合う国産のIABPバルーンカテーテルの開発に成功した、筒井宣政氏の実話にもとづく本作。心臓病の娘のために知識も経験もない状態から人工心臓の開発に挑み、のちに10万人以上もの命を救うこととなる家族が描かれる。大泉が小さな町工場を経営する父・坪井宣政を演じ、菅野が妻・陽子、福本が心臓疾患を抱える次女・佳美、川栄が長女・奈美、新井が三女・寿美に扮した。
完成した本作を観た感想を問われた大泉は、撮影時から手応えがあったと明かし「愛情あふれる映画になっていて、監督の手腕を改めて感じましたね。なかなか自分の映画は客観的に観れないんですが、他人事でいられない気持ちになった」と回想。菅野は「つらい現実を乗り越えて、前向きに進むエールをくれるような作品。『良い映画』と素直に言えます」と述べ、福本は「実話とは思えないです。苦しい場面もありますが、観終わったあとに胸を張れる。佳美の目線で観たら『お父さんはこんなにもがんばってたんだ!』と感じました」と伝える。そして3人とも同じ日の試写に参加したことを明かされた大泉は「『泣くかもしれない』と思いましたが、やっぱり泣いちゃって。気づかれないように必死だった」と話すが、菅野から「“スンスン”と(泣く音が)聞こえてましたよ」と報告されていた。
本作の魅力について、新井は「人や言葉の強さが描かれていて、人のために動けるという愛の強さや、家族の偉大さを感じる」と話し、宣政の熱量に感銘を受ける研究医・佐々木肇役の上杉も「時代を変える大きな功績を残す人の動機は、身近な人を幸せにしたいということなんですよね。そこから生まれていく社会に生きていることは改めて素晴らしいなと。こんな気持ちになったのは初めてでした」と続く。月川は「知れば知るほど筒井さんに興味を持って。感情に満ちた素敵な物語を預かることができました」と晴れやかに語った。
寡黙ながら宣政に手を差し伸べる研究医・富岡進役の松村は「坪井家のシーンが多いので僕は客観的に観れたんですけど、感動の仕方が消費的ではなく、ずっと財産として残るような感じでしたね」と話すと、大泉から「それって自分は“人ごと”として観れたということ?」とツッコまれるが「なんて言葉が悪い!」と受け流す。人工心臓の研究を続ける教授・石黒英二役の光石はその光景を見て「僕も皆さんと同じシーンがあまりなくて、“人ごと”でしたが……」と冗談を交えてコメントし、観客を笑わせた。
大泉は、映画を鑑賞した光石からメッセージを受け取ったというエピソードを披露し「『まさか大泉さんのお芝居で泣く日が来るとは思いませんでした。私の背中を追っていた青年が……』とか書いてあるんですが、僕、彼の背中を追ったことないんですよ!(笑)」と声を張る。そして上杉が「大泉さんと光石さんが撮影現場でずっとふざけてる。『よーい』がかかるギリギリまでやってるんです(笑)」と証言すると、「撮影のときに『久しぶりですね』と挨拶したら、エキストラみたいに『光石です! 精一杯やらせていただきます! よろしくお願いします!』みたいな小芝居を入れてくる。こっちは役に入っているのに(光石の)『構って』に応えるのが大変なんですよ」とボヤいた。
「坪井家のチームワーク」に話が及ぶと、川栄は「お母さん(菅野)とお父さん(大泉)が引っ張ってくれるので、私たちはそれについていくだけでした」と述懐。家族写真を撮影するシーンがクランクイン初日であったことに触れ「スッと輪に入れたのはお2人のおかげ」と感謝を伝えると、大泉は「お母さんが明るいから」と、菅野は「お父さんのおかげよ」と役に入り始め、「コントが始まってるから」と2人で笑った。
中盤には「松村くんが何かの番組で言ってたんだけど……」と大泉が切り出し、「『現場には地味な格好で行くようにしている』と言ってたけど、僕の現場ではめちゃめちゃハイブランドを着てたんですよ」と告白する一幕も。松村が「俳優じゃない身が畑違いの場所に入るので、少しでもハードルを下げようと安い服を着ていくんです」と改めて説明するも、「いやいや! 違います。ハイブランドだった」と譲らない。そして松村が「大泉さんのハイブランドとは何ですか?」と返すと、大泉は「自分だったら高く感じないってこと? いやらしい!」と応戦。そこからボヤきが止まらなくなった彼を、菅野は「大泉さんほら、ふざけてる(笑)」と優しくたしなめていた。
「ディア・ファミリー」は6月14日に全国で公開される。
ジャニーズ出演情報 @13xIvlK6CP1hvqe
「 #ディア・ファミリー 」完成披露で大泉洋の“ボヤき”止まらず、菅野美穂とは夫婦コント - 映画ナタリー
#松村北斗 #SixTONES
「ディア・ファミリー」は6月14日に全国で公開される。
https://t.co/GEl1GL0BD7