マルコ・ベロッキオがアルド・モーロ誘拐事件を再び映画化、「夜の外側」8月公開

12

245

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 41 119
  • 85 シェア

マルコ・ベロッキオの監督作「Esterno notte」が「夜の外側 イタリアを震撼させた55日間」の邦題で8月9日に公開決定。イタリアで起きた国家を揺るがす大事件の裏側を描いた340分にも及ぶ長編で、ベロッキオは2003年の「夜よ、こんにちは」に続いてアルド・モーロ誘拐事件を再び題材に選んだ。

「夜の外側 イタリアを震撼させた55日間」ティザービジュアル

「夜の外側 イタリアを震撼させた55日間」ティザービジュアル

大きなサイズで見る(全3件)

「夜の外側 イタリアを震撼させた55日間」場面写真

「夜の外側 イタリアを震撼させた55日間」場面写真[拡大]

1978年3月、キリスト教民主党の党首で首相経験もあったモーロが、極左武装グループ「赤い旅団」に誘拐された同事件。「夜よ、こんにちは」では赤い旅団側から同事件を描いたベロッキオは、「すでに語られた物語には戻らない」という自身のルールを破り、史実にフィクションも織り混ぜながら、再び映像化した。

「夜の外側」ではモーロ、救出の陣頭指揮を執った内務大臣フランチェスコ・コッシーガ、モーロと旧知の仲である教皇パウロ6世、赤い旅団のメンバーであるアドリアーナ・ファランダ、そしてモーロの妻であるエレオノーラという6つの視点で事件の真相を映し出す。ファブリツィオ・ジフーニがモーロを演じたほか、マルゲリータ・ブイトニ・セルヴィッロファウスト・ルッソ・アレジダニエーラ・マッラが出演した。

2022年の第75回カンヌ国際映画祭で初披露されたのち、イタリアでは前後編に分けて劇場公開。その後、国営放送RAIで3夜にわたってオンエアされ高視聴率を記録した。第68回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で17部門18ノミネートを果たし、監督賞、主演男優賞など4部門に輝いている。日本ではイタリア映画祭2023で上映された。

ティザービジュアルには、赤い旅団を彷彿とさせる真っ赤な背景に、モーロが誘拐される瞬間をデザイン。YouTubeで公開された特報には、モーロが「死にたくないことの何が狂っていますか?」と問う様子などが収められている。

ザジフィルムズが配給する「夜の外側 イタリアを震撼させた55日間」は東京・Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国で順次ロードショー。

映画「夜の外側 イタリアを震撼させた55日間」特報

この記事の画像・動画(全3件)

(c)2022 The Apartment – Kavac Film – Arte France. All Rights Reserved.

読者の反応

河添 誠 KAWAZOE Makoto @kawazoemakoto

マルコ・ベロッキオがアルド・モーロ誘拐事件を再び映画化、「夜の外側」8月公開(特報あり) https://t.co/79hYevYP1g

コメントを読む(12件)

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 夜の外側 イタリアを震撼させた55日間 / 夜よ、こんにちは / マルコ・ベロッキオ / ファブリツィオ・ジフーニ / マルゲリータ・ブイ / トニ・セルヴィッロ / ファウスト・ルッソ・アレジ / ダニエーラ・マッラ の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。