千葉雄大、仲里依紗、福士蒼汰、森崎ウィンが一同に介す「ASF4」完成報告座談会レポ

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アクターズ・ショート・フィルム4」の完成報告座談会が3月5日に東京都内で開催。監督として参加した千葉雄大仲里依紗福士蒼汰森崎ウィンのトークが生配信された。

「アクターズ・ショート・フィルム4」完成報告座談会の様子。左から千葉雄大、仲里依紗、福士蒼汰、森崎ウィン。

「アクターズ・ショート・フィルム4」完成報告座談会の様子。左から千葉雄大、仲里依紗、福士蒼汰、森崎ウィン。

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俳優が予算、撮影日数など同じ条件で25分の短編映画を監督する「アクターズ・ショート・フィルム」。第4弾の4作品はWOWOWオンデマンドで配信中で、WOWOWプライムでは3月8日より順次放送される。また東京のユナイテッド・シネマ豊洲では明日7日まで限定上映中だ。

座談会で初めて一同に介した4人。どこかソワソワした様子で福士が「同じ出演作の中で会うという機会はあるけれど、4つの別の作品でこうして会うのは経験がないこと。とても不思議」と言うと、ほかの3人も照れ笑い。続けて福士が「リラックスしてやりましょう!」とリーダーシップを取って座談会はスタートした。

千葉雄大「2回目ならではのやりやすさ」

「ハルモニア」ポスタービジュアル

「ハルモニア」ポスタービジュアル[拡大]

千葉は、俳優である主人公の誕生日に集った仲間たちそれぞれの人生を見つめる群像劇「ハルモニア」を監督。唯一2回目の監督参加となった千葉は「2回目だからといって慣れはないですね」としつつも「前回と同じスタッフさんが多かったのもあり、話しやすさの面では2回目ならではのやりやすさがありました」と手応えを明かす。福士が物語の構成のうまさを褒めると、千葉は「前回は編集や音入れ、色を決めるなどの撮る以外のことは見てこなかった。そういう意味では2回目だったのでよかったのかもしれない」と応えた。

仲里依紗「秋山さんの負担をそぎ落とした結果」

「撮影/鏑木真一」ポスタービジュアル

「撮影/鏑木真一」ポスタービジュアル[拡大]

仲はスキャンダル写真で女優を死に追いやった週刊誌カメラマンを描く「撮影/鏑木真一」を監督。お笑いトリオ・ロバートの秋山竜次が一切セリフなしのシリアスな芝居を見せており、仲はキャスティングの理由を「秋山さんが大好きで私が大ファンだから。今回は、ただただ私の好きなことをしただけの作品です」と明かして笑いを誘う。森崎がセリフをゼロにした理由を尋ねると、「秋山さんはお忙しいからセリフを覚える時間はないだろうと思って。このスケジュールでは無理だと秋山さんに断られたくなかったので、秋山さんの負担をそぎ落とした結果、セリフをなくしました」と意外な事実を明らかに。千葉は「秋山さんがしゃべらないのが逆に怖かった!」と感想を吐露した。

福士蒼汰「俳優さんが変わっていく様子がうれしかった」

「イツキトミワ」ポスタービジュアル

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福士の監督作は、徐々に親密になる男女のそれでも“溶けない壁”を描いたビターなラブストーリー「イツキトミワ」。福士は「自分の思いを伝えるときにどんな言葉にしたら人に伝わりやすいのかを常に考えているので、今回の監督業はそれがそのまま生きた気がします」と監督デビューを振り返る。森崎から「福士監督はコミュニケーション能力が高い方なので、現場での様子が想像できます」と言われると、福士は「演出を伝える中で俳優さんが変わっていく様子がうれしかった」と現場での手応えを明かす。音楽にもこだわったそうで「冒頭の曲を逆再生すると実はラストに流れる曲になる。音楽にもギミックがあるんです」と打ち明けると、仲から「なんだか匂わせみたい!」とイジられる一幕もあった。

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森崎ウィン「あのドローン、実は自前です」

「せん」ポスタービジュアル

「せん」ポスタービジュアル[拡大]

夫に先立たれ山間に1人で暮らすおばあさんの1日を描いたミュージカル「せん」を監督した森崎。「僕にはオリジナルミュージカルの映像作品が日本で増えたらいいという思いが強くあるので、今回の監督オファーをいただいた際は『ミュージカルで!』の一点張りで通しました」と念願叶った様子だ。「俳優の時とは違う筋肉と違う脳みそが疲れた。でも楽しかった思い出ばかりです」と初監督を振り返りながら、ミュージカルの演出については「現場で歌の音を録る。後日アフレコしない。それが今回の撮影で決めていたルール。俳優の皆さんには苦労をかけたけれど、事前に準備ができたので現場ではスムーズにいきました」と述懐。福士がドローン撮影による冒頭のカットを称賛すると、森崎は「あのドローン、実は自前です。ドローンを飛ばすには国に登録をしなければいけないので、しっかりと登録してちゃんと事前に撮影許可も取りました」と胸を張った。

視聴者質問「俳優としてどの監督の作品に出たい?」

視聴者からの「俳優としてどの監督の作品に出たい?」という質問に、千葉は森崎を選んで「僕はミュージカルが好きなので、ミュージカルで日常を描いた作品に出てみたい」と言い、福士も「森崎監督はパッションが気持ちいいので一緒に仕事をしてみたい」と興味津々。続いて森崎は「千葉監督の作品からはパワーを感じたので、そんな現場で演じて自分も人々にパワーを届ける一員になってみたい」と千葉を指名し、仲も千葉を指名するが「選んだあとに『セリフが長いかも』と思って後悔しています」と笑わせる。千葉が「じゃあ、セリフのない役で……」と冗談めかすと、森崎も「その気持ちわかる! 僕も長いセリフ嫌だもん!」とこぼして笑いをかっさらった。

「私は誰かに指示するよりも、指示されてやるほうが向いている」という仲以外は、次なる監督業に前向きな様子。森崎は「今回とはまた違った視点でミュージカル映画を作りたい。登場人物も増やして撮影日数も増やしてほしい」と製作陣にアピールし、福士も「実はもう次のプロットがあったりして……。アイデアが降って来ちゃうのよ!」と吐露する。千葉は「監督をやりたい気持ちはあるけれど、僕は書くほうが好きなので監督よりも脚本をやってみたい。ジャンルはファンタジー」と言うと、すかさず仲が「それもセリフが長いのかなあ?」と冗談めかし、森崎は「セリフもそうだし、CGも大変だと思うよ!」と心配していた。

1時間以上にわたった座談会の最後、千葉は「深いことは考えずに『ハルモニア』を観て明日もがんばろうと思ってもらえたらうれしい」、仲は「ホラーが苦手な人も多いかもしれないけれど、苦手な人でも観られる内容です」、福士は「登場人物を魅力的に撮りたいと思った作品」、森崎は「4作品あるので、それぞれの監督の頭の中をのぞいてもらえたらうれしいです」と視聴者に呼びかけた。なお座談会の模様はWOWOWオンデマンド、WOWOWの公式YouTubeチャンネルにてアーカイブ配信中。

「アクターズ・ショート・フィルム4」完成報告座談会

※動画は現在非公開です。

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(c) 2024 WOWOW

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