同作は、“道筋を正す”ために国家の黒幕として暗躍する父と、真っ向から“世を正したい”と行動する息子の物語。次期総理候補の息子が謎の死を遂げ、父は国家の裏側から、息子は真正面から政界に潜む巨悪の正体に近付く様子を描いた社会派政治ドラマだ。
田中がさまざまなスキャンダルやセンセーショナルな事件を、時にもみ消し、時に明るみにさらして解決してきた国家の黒幕“フクロウ”こと大神龍太郎役、新田が父とは対極な生き方で正義を掲げる息子・大神龍役を務めた。演出には「宇宙兄弟」「聖の青春」の
エグゼクティブ・プロデューサーおよび脚本家の
「フクロウと呼ばれた男」は全10話構成。4月24日に1話から5話、5月1日に6話と7話、5月8日に8話から最終10話までが更新される。
デビッド・シン コメント
日本の政治的陰謀や疑惑をユニークなものにしているのは黒幕と呼ばれるような権力者の役割です。彼らはビジネス、政治、エンターテインメント等多くの分野で重要な役割を果たしてきました。この物語は完全に架空のものですが、登場人物は私が日本で働き、生活してる間に出会った多くの方々にインスパイアされてます。ビジネスマンとしてこの国で働いていた際に理解できなかったことや多くの取引の裏に隠された力を感じることがありました。外国人だけでなく、多くの日本人にとっても、謎に包まれてると感じているのではと思ったので権力と影響力をふるう謎めいた人物に興味を持ちました。
私が挑戦したかったのはハリウッド式の物語作成法で、現代日本の作品を作ることでした。この作品は色々な意味でハイブリッドな作品といえます。演技、セット、撮影、ストーリーの広がりなど高いプロダクションバリューが必要でした。このユニークな作品に命を吹き込むために日本と海外の才能が素晴らしいコラボレーションをしてくれました。
森義隆 コメント
泯さんと演出陣で握り合った龍太郎という人物の根幹は「政治と社会への強烈な憤り」です。それを一緒に形作っていくにあたって泯さんから出たワードがどれも刺激的でした。「知性の世界に住まう呪術師」「場面の王」「世界の生贄」。ご自分を「俳優としては駆け出し」と謙遜されながら、すべてのシーンに100パーセント肉体を投げ出す、泯さんにしか出来ない演技に日々心を震わされました。
撮影中の真剣佑さんは「どのくらい深みに近づくか」という、まさにご本人の言葉通りの姿勢で作品に向き合っていました。余計な加飾や計算を削いで、高い集中力と内に秘めた圧倒的な繊細さでシーンに入り込んでいく。その揺らぎの連続で、父の血ゆえに龍という青年が抱える、マグマのような怒りと孤独の深みに一歩一歩近づいていく。それはものすごく大胆で果敢なアプローチです。すごい俳優です。
本作での二人の共演シーンはまさに真剣勝負でした。その撮影を終えた後、それぞれに「まぎれもなく息子だった」「自分の父がそこにいた」と、少ない言葉で互いの興奮を伝え合う二人が、また本当の親子のようでした。
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平間至 @itaru_jet
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