国葬は、開催をめぐる賛否がある中、東京・日本武道館で執り行われた。本作では日本国内の10都市でカメラを回し、国葬当日の人々の姿が記録された。「なぜ君は総理大臣になれないのか」の
予告編には、国葬に対し反対運動をする人々の姿を収録。一方で「何もかにも基本的に賛成ですね。反対している意味がわからない」と語る人の声も収められた。
東京大学大学院総合文化研究科准教授・斎藤幸平は「ああ、あまりにも日本的…。それでも、この現実に向き合うことが、日本再生の第一歩になると信じたい」とコメント。映画監督、作家の
このほか、ライター・ブレイディみかこ、思想家・武道家の
映画「国葬の日」予告編
ブレイディみかこ(ライター)コメント
過半数を超える人々が賛成しなかったのに、それは行われた。
その日をそれぞれに生きた人々の映像が問いかけてくる。
「あなたはまだ覚えていますか?」
内田樹(思想家・武道家)コメント
映画に出てくる人たちの語る言葉は、あるものは軽く、あるものは重い。あるものは浅く、あるものは深い。感情豊かな人の言葉はわかりにくくても身体にしみる。現実を動かすのは、たぶんそういう言葉だ。
斎藤幸平(東京大学大学院総合文化研究科准教授)コメント
ああ、あまりにも日本的…。それでも、この現実に向き合うことが、日本再生の第一歩になると信じたい。
中村文則(作家)コメント
静かな日常の中に、未来への絶望も希望もある。そんなことを思った。
西村カリン(仏「リベラシオン」紙 / 「ラジオ・フランス」特派員)コメント
もし国民投票で決定されたとしたら、安倍晋三元総理大臣の国葬があったのか、なかったのか?
「国葬の日」は改めて民主主義の国で国葬の根拠と意味を考えさせる映画です。
ロジャー・パルバース(作家・映画監督)コメント
「国葬の日」は、日本人の現代社会意識に対して洞察に富み、見事にも客観的で、深い。
全世界の人が観るべきドキュメンタリー映画の傑作だ。
斎藤美奈子(文芸評論家)コメント
日本の政治を動かしているのは、熱狂でも義憤でもなく「ぼんやりとした情」なのだ。だから選挙はああなるし、安倍政治の不条理も許される。武道館の外の現実に、ふとため息が出る。
武田砂鉄(ライター)コメント
時折、挟み込まれる、無関心の声。
そうか、私たちみんなで、この感じを育ててしまったのだ。
森達也(映画監督、作家)
2022年9月27日の日本各地の風景。メディアは「世論が二分された」という言葉を常套句のように使う。様々な声を聴く。様々な願いも知る。そして最後の最後、大島新は数値のデータを示しながら叫ぶ。何が二分化だ。日本人たちよ、これでいいのだろうか、と。
関連記事
安倍晋三の映画作品
リンク
Ko-Z @particolare1964
賛成の声、反対運動をする人々…ドキュメンタリー映画「国葬の日」予告編解禁(コメントあり) - 映画ナタリー https://t.co/zzdJCjFNEF