ドキュメンタリー「国葬の日」葬儀当日の10都市を写したポスター到着

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元首相・安倍晋三の国葬が行われた2022年9月27日の様子を収めたドキュメンタリー映画「国葬の日」。このたび、作中に登場する日本国内10都市のカットを使ったポスタービジュアル10種が到着した。

「国葬の日」下関版ポスタービジュアル

「国葬の日」下関版ポスタービジュアル

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実施の賛否がある中、国葬は東京・日本武道館で執り行われた。「国葬の日」では10都市でカメラを回し、国葬当日の人々の姿を記録している。監督は「なぜ君は総理大臣になれないのか」の大島新が務めた。

「国葬の日」10都市組み合わせ版ポスタービジュアル

「国葬の日」10都市組み合わせ版ポスタービジュアル[拡大]

公開されたポスターでは東京、下関、京都、福島、沖縄、札幌、奈良、広島、静岡、長崎での一幕を垣間見ることができる。ビジュアル担当は、大島渚監督作「戦場のメリークリスマス 4K修復版」「愛のコリーダ 修復版」や、「WKW4K ウォン・カーウァイ4K 5作品」のポスターを手がけたことでも知られるグラフィックデザイナー・成瀬慧。成瀬は「『分断』の象徴としての『国葬』を意識してタイトルデザインを作りましたが、映画には2つに分けられるような話だけじゃない日常が否応なく映し出されています。『国葬』から見る日本の風景を、死者に敬意を払いつつ、数珠繋ぎのイメージとして作りました」とコメントした。

「国葬の日」は、9月16日より東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開。

※大島渚の渚は旧字体が正式表記

成瀬慧 コメント

こんにちは。映画ポスターを作っております、成瀬慧です。
「国葬の日」となった2022年9月27日、僕は全くの無関心を決め込んでいました。その心は、やる・やらないの間をとって、どっちでもいいよ、というものでした。ところが、大島新監督の「国葬の日」を鑑賞すると、僕も同じ国に住む人々の輪の中に入っていくことになりました。写された方々が発する意見を聞くことで「国葬」や今の日本の姿について、それなりの意見が僕の心の中で形成されていくことになりました。無関心でいるのは案外難しい…。「分断」の象徴としての「国葬」を意識してタイトルデザインを作りましたが、映画には2つに分けられるような話だけじゃない日常が否応なく映し出されています。「国葬」から見る日本の風景を、死者に敬意を払いつつ、数珠繋ぎのイメージとして作りました。

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(c)「国葬の日」製作委員会

映画「国葬の日」予告編

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