香港映画「
清掃会社の経営者・ザクと、職を求めてやって来たシングルマザー・キャンディの関係を軸に、コロナ禍で静まり返った香港に生きる人々を描く本作。慣れない清掃の仕事に奮闘していたキャンディは、幼い娘のため、顧客の家から子供用マスクを盗んでしまう。大事な顧客を失いつつもザクはもう一度だけチャンスを与え、キャンディも心を入れ替えて仕事に打ち込んでいく。しかし1人で仕事を任されたキャンディは、幼い娘が起こしてしまったミスをきっかけに小さな嘘を重ねることになる。不器用な中年男・ザクを「燃えよデブゴン/TOKYO MISSION」などで知られるルイス・チョン、誰にも頼らずに生きるキャンディを「宵闇真珠」の
予告にはザクがキャンディに「世の中はひどい それに同化するな」と話すシーンや、ザクとキャンディ親子がシャボン玉で遊ぶ様子を収録。ルイス・チョンはコメント動画で「この映画は重要なことを教えてくれました。どんな大変な状況でも、私たちがお互いに助け合えば、きっと乗り越えられるということです」と語っている。
7月8日には東京・ポレポレ東中野で、監督
オダギリジョー(俳優)コメント
これは香港であり、日本であり、地球である。そして微塵の思いやりの塊は、重力を超え宇宙に轟く。
中江有里(女優、作家、歌手)コメント
恋人とも友人とも違う、思いを寄せあえる隣人がいる。それだけでこの空の下、一緒に生きていける。
青木さやか(タレント)コメント
貧困。シングルマザー。ネットの誹謗中傷。コロナ。老母。どこにでも転がっていそうな社会問題。押し潰されそうになる不安だらけの毎日に希望を持つことが、できる。きっと、できる。
倉持明日香(タレント)コメント
“君ならできる”と未来を信頼されることで、人は成長していく。
日々を2人きりで生き抜いてきた母娘にとって、本当に必要なものが見えた気がしました。
滝沢秀一(お笑いコンビ・マシンガンズ / ごみ清掃員)コメント
僕はごみ清掃員だ。主人公は清掃業。コロナ禍で体験したことがここにあった。生きることを知りたい人は僕の代わりにこの映画が代弁してしてくれる。ラストシーンが全てを物語る。
川島小鳥(写真家)コメント
同じ星の上のどこかにいる2人をこんなにも近しく愛おしく感じられること。今、何が大切なのか考え直すきっかけをくれた映画です。
二宮健(映画監督)コメント
いつか薄れていくかもしれないコロナ禍の震えと喪失の記憶を、誠実に繋ぎ止めてくれる作品に出会えました。
アンジェラ・ユン演じるキャンディの逞しさは、きっと忘れません。
ここからはじまる香港映画の新しい躍動に、目が離せなくなりそうです。
森直人(映画評論家)コメント
「万引き家族」(是枝裕和)や「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」(ショーン・ベイカー)のバトンをコロナ禍に受け継ぎ、さらにレベルを上げた傑作。民主化デモ以降、新世代の香港映画は凄いことになっている!
月永理絵(ライター / 編集者)コメント
生きるために働き、失敗してはやり直し、それでもまた失敗する。この残酷な繰り返しから、ラム・サム監督は決して目を逸らさない。愚直ともいえるほどのまっすぐさで、社会を映し、その先に見える小さな光をとらえようとする。力強い信念にただただ敬服する。
映画ナタリー @eiga_natalie
ひどい世の中に同化するな…「星くずの片隅で」予告公開、ルイス・チョンのコメント映像も
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