時代劇専門チャンネルを運営する日本映画放送株式会社を中心とした時代劇パートナーズが、作家・池波正太郎の生誕100年を記念し、池波の代表作「鬼平犯科帳」の主演に幸四郎、「仕掛人・藤枝梅安」の主演に豊川悦司を迎えて新たに映像化。2023年2月より2部作連続公開された「仕掛人・藤枝梅安」に続いて、「鬼平犯科帳」もついにベールを脱いだ。
会見には、現在まさに撮影を行っているキャスト総勢10名が出席。火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)長官の“鬼平”こと長谷川平蔵を幸四郎が演じるほか、長谷川平蔵の妻・久栄役に
会見に登壇した幸四郎は「時代劇の傑作である『鬼平犯科帳』を最強のメンバーで作っている」と胸を張り、「今までの鬼平のイメージに真正面からぶつかっていく気持ちで取り組んでいます。“だから鬼の平蔵と呼ばれるようになったのか”という強さを表現するのが自分のテーマ」と意気込んだ。平蔵の印象については、同心のメンバー全員が「かっこいい」と絶賛。「火付盗賊改方 長谷川平蔵」というセリフにしびれた、グッと来た、思わず写真を撮ったという声も上がる。
「若い世代にも時代劇を観てもらいたいか?」という質問を投げかけられた染五郎は「よく父(幸四郎)も言っていますが、時代劇はある種のファンタジーとしても楽しめるもの。固く考えずに観ていただきたい」と回答。最後に幸四郎は「『鬼平犯科帳』は人がどう生きるかを描いた作品、絆や思いやり、情、恋、愛の人間ドラマ。日本は豊かで面白いと感じられるのが時代劇の魅力、『鬼平犯科帳』でさらに時代劇が盛り上がり、1人でも多くの方に観ていただけたら」とアピールした。
会見内では、本作でエグゼクティブプロデューサーを務める宮川朋之により、本プロジェクトの概要が明らかに。新たな「鬼平犯科帳」では、「SEASON1」として2024年1月に放送・配信される2時間スペシャル「鬼平犯科帳 本所・桜屋敷」、同年5月公開予定の劇場版「鬼平犯科帳 血闘」、そして同年5月以降に放送・配信予定の連続シリーズ「鬼平犯科帳 でくの十蔵」「鬼平犯科帳 血頭の丹兵衛」の計4作品を製作することが発表された。放送は時代劇専門チャンネル、配信プラットフォームは後日発表。2024年5月には「SEASON2」の製作も予定されている。
「鬼平犯科帳」では監督を
池波正太郎生誕100年企画「鬼平犯科帳」SEASON1
2時間スペシャル「鬼平犯科帳 本所・桜屋敷」
2024年1月 放送・配信
劇場版「鬼平犯科帳 血闘」
2024年5月公開
連続シリーズ「鬼平犯科帳 でくの十蔵」「鬼平犯科帳 血頭の丹兵衛」
2024年5月以降 放送・配信
松本幸四郎 コメント
私は叔父(中村吉右衛門)の鬼平を、ただただかっこいいと観ていた一人です。このお話をいただいたとき、迷うことなく素直に受け入れ、「受けさせていただきます」と言えました。そんな思いを胸に、撮影にのぞんでいます。豪華なレギュラー陣ですので、こんな幸せなことはないという刺激のある毎日。その日、自分ができることを全部やる、それを大切に、多くの方に観ていただけるよう取り組んでいます。
市川染五郎 コメント
人情深さがありながらもやんちゃな平蔵の青春時代を演じさせていただきます。経験の無い役柄なので難しさはありますが、挑戦させていただけることが嬉しいです。
父(幸四郎)が長谷川平蔵の格好で現場にいると、役としては自分と同一人物なので、未来の姿が目の前に居るかのような不思議な感覚でタイムスリップしたような気分になります。
仙道敦子 コメント
初めてお話をいただいたときに、「あの“鬼平犯科帳”ですか?」と聞き返した記憶があります。(最初の映像化から)半世紀以上の歴史ある作品に、新たに参加させていただく事を心から光栄に思います。松本幸四郎さん扮する鬼平さん(長谷川平蔵)を側で支える久栄さんを自分なりに演じていけたらと…撮影は身が引き締まる思いです。
中村ゆり コメント
「生まれ落ちたところは選べない」、そんな銕三郎(のちの平蔵)の言葉に強く共感しながら、今の世の中に比べて階級の違いが如実だった時代の中で、私が演じるおまさという、生まれながらに裏の道でしか生きられない女性にとって、対等に、それ以上に、心を打つ学びをくれた存在に幼少期に出会った事は、おまさの人生にどれだけの尊厳を持たせてくれた事だろうと思います。名だたる俳優さん達が演じて来られた役なので、もちろんプレッシャーはありますが、私なりの解釈と、京都のベテランスタッフの皆さんに助けていただきながら、幅広い世代の方々に鬼平犯科帳の美学が届けられたら嬉しいです。
火野正平 コメント
“火野正平”という芸名は池波正太郎先生につけていただきました。今回、このお話をいただいたのもご縁だと感じています。
(出演に関しては)だいぶ前に山下監督からお話を伺っていました。監督や撮影所のスタッフの皆さんも勝手を知っている仲なので、安心して撮影に臨みました。幸四郎さんがにこやかでお茶目で驚いた! この人の為に頑張るよ。この作品に長く携われるよう、精進します!
本宮泰風 コメント
元々、鬼平犯科帳のファンでしたので、幸四郎さんが火付盗賊改の姿で現場に来られたときには体が震えました。グッとくるものがありましたね。役者の気持ちを忘れ、一ファンとして見てしまいました。同心の立ち位置や動きで、それぞれの身分の差も細かく表現しているので、その辺りも注目していただけたらと思います。
浅利陽介 コメント
時代劇は久しぶりですが、諸先輩方、スタッフの方々に学びながら日々の撮影を楽しんでいます。
武士としての立ち居振舞いは幸四郎さんの動きを見て盗んでいます。隣で無駄のない動き方をされるので参考にさせていただいています。
山田純大 コメント
歴史ある「鬼平犯科帳」、その中でも同心役で出演させていただく事をとても嬉しく思います。撮影が始まり、同心の仲間たちとは、自分たちは「江戸時代の特殊部隊」のような存在だなと話しています。事件を善と悪に分けて捜査しなくてはなりませんが、その中で見えてくる時代劇ならではの「やるせなさ」そして「余白」を感じていただければと思います。
久保田悠来 コメント
誰もが耳にしたことのある歴史と伝統のある作品に、そして新たな「鬼平犯科帳」を創りあげるプロジェクトにご縁あって沢田という剣豪として参加でき光栄です。現場は
柄本時生 コメント
歴史と伝統のある作品に参加できることが本当にありがたいと思っております。オファーをいただいた際に、まさか自分に白羽の矢が立つなんて想像していなかったので笑ってしまいました。先輩方が作られてきた作品を丁寧に一生懸命演じたいなと思います。
山下智彦(監督)コメント
新たな「鬼平犯科帳」の製作が発表されてから2年。以来、幸四郎さんが殺陣稽古、乗馬稽古とご準備されてきたのを近くで見てきて、ようやく新たなキャストと共に撮影を迎えられたこと、とても感慨深く感じています。作品のテーマのひとつに「江戸の情熱」というキーワードがあるのですが、クランクイン後、撮影を経て、キャスト・スタッフの作品への情熱が高まっているのを日々実感しております。
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大分出揃いましたな。
松本幸四郎主演の「鬼平犯科帳」キャスト発表、市川染五郎は若き日の鬼平に(コメントあり) https://t.co/GgXQFaIqPC