坂本龍一の“美しい軌跡”に触れる機会、上映イベントに向け牛尾憲輔と國崎晋が思いつづる

3

63

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 7 13
  • 43 シェア

坂本龍一が音楽を手がけた映画やライブ映像を上映するオールナイトイベント「Ryuichi Sakamoto Premium Collection All Night」が4月21日と22日の2夜連続で、東京・109シネマズプレミアム新宿にて開催される。このたび22日の第2夜にトークゲストとして参加する電子音楽家の牛尾憲輔、スタジオ・RITTOR BASEディレクターの國崎晋からコメントが到着した。

「Ryuichi Sakamoto Premium Collection All Night」ビジュアル

「Ryuichi Sakamoto Premium Collection All Night」ビジュアル

大きなサイズで見る(全10件)

「坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK : async」場面写真 (c)KAB America Inc./SKMTDOC,LLC

「坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK : async」場面写真 (c)KAB America Inc./SKMTDOC,LLC[拡大]

2023年3月28日に惜しまれながらもこの世を去った坂本。4月14日にニューオープンする109シネマズプレミアム新宿の音響監修を坂本が務めたことから、本イベントが企画された。第2夜ではトークショーに加え、「Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022 +」「戦場のメリークリスマス 」「坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK : async」「シェルタリング・スカイ」の上映が行われる。第2夜のチケットは販売開始から2時間弱で完売した。

牛尾憲輔

牛尾憲輔[拡大]

牛尾は「ソロアーティストとしての革新的な音楽、ルーツに根差したピアノ曲、壮大なオーケストラ。その全てを飲み込んだ映画音楽という仕事。“坂本龍一”という音楽家は、二重振り子の美しい軌跡なのかもしれません」と坂本の偉業をたたえる。そして「坂本さんが音響を監修した109シネマプレミアムズ新宿は、その複雑系を余す事なく浮かび上がらせることでしょう。本イベントはその劇場で氏の両面に、同一の素晴らしい環境下で触れる事が出来るまたとない機会となります」と伝えた。

國崎晋

國崎晋[拡大]

國崎は「『映画体験の半分は音だよ』と、映画『ようこそ映画音響の世界へ』の中でジョージ・ルーカス氏が語ったように、映画にとって音は非常に大切な要素である。しかし、残念ながら音が良い映画館は多くない」と前置きし、「音に対してだれよりも鋭敏な感覚を持つ氏が手掛けたのであれば、間違い無く映画本来の魅力が最大限に引き出される映画館となるはずだ。オープンを見届けることなく帰らぬ人となった坂本龍一氏の遺産を体験するのをこの上なく楽しみにしている」とイベントを心待ちにした。2人のコメント全文は以下の通り。

「トニー滝谷」場面写真 (c)2005 Wilco Co., Ltd.

「トニー滝谷」場面写真 (c)2005 Wilco Co., Ltd.[拡大]

なお4月21日の「第一夜 U30限定- Gift from Ryuichi Sakamoto -」では、30歳以下を無料招待する抽選企画「教授からのプレゼント」を実施。坂本監修による独自の音響システム「SAION -SR EDITION-」で「トニー滝谷」「天命の城」「戦場のメリークリスマス」「Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022 +」の4作品が上映される。「トニー滝谷」「戦場のメリークリスマス」は35mm上映。トークゲストは「あみこ」で知られる映画監督の山中瑶子と、俳優・ミュージシャンの佐藤緋美に決定した。参加対象は18歳以上30歳以下の109シネマズシネマポイント会員で、抽選申し込みは4月9日23時59分まで応募フォームにて受付中だ。

牛尾憲輔 コメント

ソロアーティストとしての革新的な音楽、ルーツに根差したピアノ曲、壮大なオーケストラ。
その全てを飲み込んだ映画音楽という仕事。
“坂本龍一”という音楽家は、二重振り子の美しい軌跡なのかもしれません。
坂本さんが音響を監修した109シネマプレミアムズ新宿は、その複雑系を余す事なく浮かび上がらせることでしょう。
本イベントはその劇場で氏の両面に、同一の素晴らしい環境下で触れる事が出来るまたとない機会となります。

國崎晋 コメント

「映画体験の半分は音だよ」と、映画「ようこそ映画音響の世界へ」の中でジョージ・ルーカス氏が語ったように、映画にとって音は非常に大切な要素である。しかし、残念ながら音が良い映画館は多くない。「戦場のメリークリスマス」以来、音で映画を革新し続けた坂本龍一氏は、そうした状況を憂慮する一人であった。そんな坂本氏が全シアターの音響を監修した109シネマズプレミアム新宿が誕生する。音に対してだれよりも鋭敏な感覚を持つ氏が手掛けたのであれば、間違い無く映画本来の魅力が最大限に引き出される映画館となるはずだ。オープンを見届けることなく帰らぬ人となった坂本龍一氏の遺産を体験するのをこの上なく楽しみにしている。

「Ryuichi Sakamoto Premium Collection All Night」第一夜の応募はこちらから(外部サイトに接続します)

この記事の画像(全10件)

Ryuichi Sakamoto Premium Collection All Night

2023年4月21日(金)、22日(土)東京都 109シネマズプレミアム新宿

第一夜 U30限定- Gift from Ryuichi Sakamoto -

4月21日(金)開場 20:30 / 開演 21:30
<上映作品>
「トニー滝谷」(35mm上映)
「Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022 +」
「天命の城」
戦場のメリークリスマス」(35mm上映)
※上映順予定
<トークショー登壇者>
ゲスト:山中瑶子、佐藤緋美
司会:荒木啓子(PFFディレクター)

第二夜 ※チケット完売

4月22日(土)開場 20:30 / 開演 21:30
料金:全席一律8000円(予定)
<上映作品>
「Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022 +」
「戦場のメリークリスマス」
坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK : async
シェルタリング・スカイ
※上映順予定
<トークショー登壇者>
ゲスト:牛尾憲輔、國崎晋

全文を表示

読者の反応

  • 3

映画保存協会 FPS @filmpres

坂本龍一の“美しい軌跡”に触れる機会、上映イベントに向け牛尾憲輔と國崎晋が思いつづる(コメントあり) https://t.co/vzaPsxA6Zd

コメントを読む(3件)

リンク

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 戦場のメリークリスマス / 坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK : async / シェルタリング・スカイ / 坂本龍一 / 大島渚 / ベルナルド・ベルトルッチ の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。