「宮松と山下」にはテレビで見られない香川照之が、監督集団「5月」が語る

映画「宮松と山下」を手がけた監督集団「5月」の関友太郎、平瀬謙太朗、佐藤雅彦よりコメントが到着した。

本作は、香川照之扮するエキストラ役者・宮松が主人公の物語。記憶を失い、自分の過去について何も思い出せない彼が、毎日数ページだけ渡される「主人公ではない人生」を演じ続ける姿が描かれる。

宮松を演じる俳優には、主人公として物語を引っ張る存在感の強さと、エキストラ役として背景になじむ存在感のなさが求められた。香川の名前が出た瞬間に「香川さんなら両立できる！」と3人の考えが一致し、彼に断られた場合は企画がお蔵入りする可能性があったという。佐藤は「『ゆれる』を観たときにものすごい存在感と演技力で、すごい役者さんだと思っていました」と香川の魅力に言及する。

撮影時は香川が実際に演じて見せてから細かい動きを決めていったそうで、関は「現場で一番驚いたのは香川さんの演技と表情の豊かさでした」と振り返る。平瀬は「『半沢直樹』『六本木クラス』などのパブリックイメージとは違う、テレビでは見られない香川さんが映っています」と本作をアピールした。

「宮松と山下」は、11月18日に東京・新宿武蔵野館、シネクイント、シネスイッチ銀座ほか全国で公開。