特集上映「時代劇が前衛だった / 日本映画の青春期~牧野省三、衣笠貞之助、伊藤大輔、伊丹万作」が大阪のシネ・ヌーヴォで10月22日から11月4日まで行われる。
これは古賀重樹の著書「時代劇が前衛だった-牧野省三、衣笠貞之助、伊藤大輔、伊丹万作、山中貞雄」の出版を記念したもの。ラインナップには
このたびの特集開催にあたって古賀は「彼らの若さ、大胆さ、野心はすべて彼らの映画にうつっている。だから、まずその画面に目を凝らしていただきたい。今日の若い自主映画作家たちも驚くような実験精神と冒険心がみなぎっているから」とつづっている。
なお特集では古賀によるトークショーや、楽士・鳥飼りょうのピアノ生演奏付き上映も実施。詳細は劇場公式サイトで確認を。
時代劇が前衛だった / 日本映画の青春期~牧野省三、衣笠貞之助、伊藤大輔、伊丹万作
2022年10月22日(土)~11月4日(金)大阪府 シネ・ヌーヴォ
当日料金:一般 1500円 / シニア 1200円 / 学生・会員 1100円 / 高校生以下 1000円 / 一般3回券 3900円 / シニア3回券 3300円 / 学生・会員3回券 3000円 / 書籍「時代劇が前衛だった-牧野省三、衣笠貞之助、伊藤大輔、伊丹万作、山中貞雄」付き3回券 5200円
※生演奏付き上映は1800円
<上映作品>
牧野省三による作品
衣笠貞之助による作品
「狂った一頁」
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「地獄門」
伊藤大輔による作品
「忠次旅日記」御用篇
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伊丹万作による作品
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古賀重樹 コメント
前衛都市・京都は日本映画の揺籃の地である。稲畑勝太郎がシネマトグラフの最初の試写を行い、牧野省三が最初の劇映画「本能寺合戦」を撮った。撮影所が次々と開設され、関東大震災を機に多くの人材が引き寄せられた。衣笠貞之助、伊藤大輔、溝口健二、内田吐夢、伊丹万作……。1920年代半ばの京都に集まった多彩な映画人のエネルギーと実験精神が日本映画の新たな地平を切り拓き、1930年代の黄金時代へとつながった。まさに日本映画の青春期であった。
「時代劇が前衛だった / 牧野省三、衣笠貞之助、伊藤大輔、伊丹万作、山中貞雄」(淡交社)は新発見のフィルムや資料、存命の関係者の証言などをもとに、5人の映画作家の物語を通して、この時期(10年代の牧野省三、30年代の山中貞雄を含め)に京都で作られた映画の革新性を描き出そうとしたものである。
本にまとめてみて気づいたのは、この物語がまぎれもなく「青春群像もの」であるということだった。登場人物はみな若く、大胆で、野心に満ちていた。
彼らの若さ、大胆さ、野心はすべて彼らの映画にうつっている。だから、まずその画面に目を凝らしていただきたい。今日の若い自主映画作家たちも驚くような実験精神と冒険心がみなぎっているから。
シネ・ヌーヴォ @_cinenouveau_
10/22(土)〜開催です!!ご紹介いただきました!→牧野省三・衣笠貞之助・伊藤大輔・伊丹万作の作品を上映、「時代劇が前衛だった」開催 https://t.co/kwtBhYO7MA