映画祭「領土と戦争」が、12月2日から8日に東京・ユーロスペースで開催される。
これは日本大学芸術学部映画学科映像表現・理論コース映画ビジネスゼミとユーロスペースが主催するもの。最前線に駆り出された沖縄の女学生たちの悲劇「ひめゆりの塔」のほか、第2次チェチェン紛争のさなかで孫に会うためチェチェン共和国のロシア軍駐屯基地を訪問する女性の物語「
全上映作品やトークゲストは下記の通り。東京大学文学部教授・加藤陽子、作家・日本大学理事長の
領土と国民
2022年12月2日(金)~8日(木)東京都 ユーロスペース
<上映作品>
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「チェチェンへ アレクサンドラの旅」(監督:
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※制作年順
※1日4回、各作品2回ずつ上映
<トークゲスト>
12月2日(金)
「沖縄スパイ戦史」ゲスト:三上智恵(監督)
12月3日(土)
「ひめゆりの塔(1953年)」ゲスト:
「ウンタマギルー」ゲスト:高嶺剛(監督)※予定
「アルジェの戦い」ゲスト:古賀太(日本大学芸術学部映画学科教授)
12月4日(日)
「半島の春」ゲスト:下川正晴(「日本統治下の朝鮮シネマ群像」著者)
「アイダよ、何処へ?」ゲスト:安田菜津紀(認定NPO法人Dialogue for People副代表 / フォトジャーナリスト)
「あの旗を撃て コレヒドールの最後」ゲスト:志村三代子(日本大学芸術学部映画学科教授)
12月7日(水)
「ブリキの太鼓」ゲスト:渋谷哲也(日本大学文理学部教授 / ドイツ映画研究)
12月8日(木)
「高地戦」ゲスト:寺脇研(映画評論家 / プロデューサー)
加藤陽子 コメント
「領土と戦争」をテーマとし、1940年代から2020年代製作の映画を全地球規模の地域から選んでしまった企画魂に脱帽する。支配される側の身体と精神をどう捉え、いかに表現しているかが映画の見所の1つだろうが、たとえば戦前期の日本の大日本帝国憲法は、海外への領土の拡張を前提にして書かれてはいなかった。法の埒外の異境と戦争が斬り結ぶ時、映画が切り取れるものは何だったのか。全部を観てみたい。
林真理子 コメント
ロシアのウクライナ侵攻、台湾問題など、遠い歴史のかなたにあったはずの戦争が、これほど近くに来ていることに驚いている。そうした目で、過去の戦争映画の名作を観ることはとても重要なことだ。あの時、私はどのように戦争をとらえていたのか、自問する機会を与えてもらうことになるだろう。
四方田犬彦 コメント
なんだい、リュミエール先生。話が違うじゃないか。映画は国境を越えて、世界中の不思議をたちどころに見せてくれるはずじゃなかったのかい。どうして国境ごとに別々の映画が作られ、国境のおかげでひどい目に遭った人たちのことを描いてきたのだろう。人間を幸福にするはずの映画はどうして人間の悲惨にばかり囚われてきたのだろう。
松岡亨 @toru31117027
日藝生による映画祭「領土と戦争」で「ひめゆりの塔」「チェチェンへ」など14本上映 https://t.co/7tLxOSA6Yg #スマートニュース