足を踏み入れて！番家一路が「サバカン」アピール、草なぎ剛は「ストレートでいい」

「サバカン SABAKAN」の公開初日舞台挨拶が本日8月19日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、キャストの番家一路、原田琥之佑、尾野真千子、竹原ピストル、草なぎ剛、番家天嵩、監督の金沢知樹が登壇した。

1986年の長崎が舞台の本作では、イルカを見るため冒険に出る少年2人とそれぞれの家族のひと夏が描かれる。番家一路が愛情深い両親と弟と暮らす小学5年生の久田孝明、原田が家が貧しくクラスメイトから避けられている竹本健次を演じ、尾野と竹原が孝明の両親、草なぎが大人になった孝明、番家天嵩が孝明の弟に扮した。

番家一路は会場を見上げ「すっごく面白い映画なので笑いながら観てください！」と元気いっぱい挨拶し、映画初出演にして初主演を飾ったことについて問われると「監督がすごくいい人でうれしかったです！ 初めは緊張でバクバクだったけど、スタッフさんも優しくて楽しかったです」と笑みをこぼした。番家天嵩が「（実の兄の）一路がいたからちょっとは緊張がほぐれたと思います。でも一路がお兄ちゃんじゃなくても大丈夫だったかな（笑）」と明かすと、登壇者からは笑いが起こる。

原田は「撮影地はすごくきれいで、緑があったり色とりどりの町でした」と報告。竹原と本作で初共演を果たした尾野が「歌手としてのイメージが強かったので、どうかかってくるのか？ どうお芝居するのか構えていたんです。でもそんな必要ないくらいとんとん行けました」と伝えると、竹原は「雑談する前に、芝居でぶん殴られるっていう濃ゆいコミュニケーションがあったんです（笑）。待ち時間も家族で一緒にいたのが印象に残ってます」と振り返った。そんなやり取りを聞いていた草なぎが「僕はあとから撮影に入って。みんなが仲良くてつまんなかったです（笑）」とこぼすと会場に笑いが。続けて「いいよね。楽しそうだったね、みんなね。真千子ちゃんなんか僕がいったらいないんですよ！ ギター教えてもらおうと思ったら竹原さんもいないし」と言い、さらに会場の笑いを誘った。

金沢は「普段は郵便局員の僕の幼なじみが、劇中で剛さんと絡むシーンがあるんですよ。素人だから普通は緊張するじゃないですか。でも剛さんが緊張させないようにしていて、すごいな！って」と力説。「褒められちゃった」と茶目っ気たっぷりに返した草なぎが「この映画はストレートでいいんですよ。いっぱいいい映画ありますよ。例えば『犬も食わねどチャーリーは笑う』とか。でもまた違うよさ。監督は腕あります。『あいのり』の金ちゃんだったんだから。すごい人なんですよ！」と絶賛すると、フジテレビ系の恋愛バラエティ番組「あいのり」に出演していた金沢は「20年前の話ですよ！」とすかさずツッコミを入れる。

イベント中盤には登壇者が叶えたい夢を問われる場面も。登壇者は番家一路と原田が「お金持ちになりたいです」「今一番なりたいのは投資家かバーテンダーの二択です」と回答する様子を笑みを浮かべながら見守る。続く尾野は「真面目な話、女優が夢なんですよ。ずっとやっているとだんだん干されていくのかな？と考えたりすることもあって、もっとこの夢を持ち続けていようって思いますね」とコメント。草なぎは「新しい地図でまた新しい映画を撮りたいですね」と、竹原は「海外を旅して、ツアーしたいですね」と、金沢は「好きな人と好きな場所で作品を作っていく。それが夢ですね」と回答した。そして番家天嵩が「僕はこのまま撮影とか続けて、俳優になりたいです！」と意気込むと、大きな拍手が起こる。

最後に番家一路は「何回も何回も『サバカン』を観に足を踏み入れてください！」とアピールし、イベントの幕を引いた。

「サバカン SABAKAN」は全国で公開中。

※草なぎ剛のなぎは弓へんに前の旧字体、その下に刀が正式表記