「彼女は夢で踊る」でも主演と企画プロデューサーとして組んだ加藤と横山。同作の先行上映初日に加藤から発せられた次作への提案を受け、再び広島を舞台に企画が始動した。横山が携わった広島発のストリップ劇場を題材とした作品は「浮気なストリッパー」「彼女は夢で踊る」に続き、監督・脚本を担当した今作「愚か者のブルース」が最終章となる。劇中に登場してきた実在するストリップ劇場・広島第一劇場は2021年に閉館。「愚か者のブルース」には劇場解体時の貴重な映像が収められている。
前作に続き主演を務めた加藤は、30年前に伝説の映画を監督したが今はヒモのような生活を送る男・大根を演じた。そんな彼を健気に支えるピンサロ嬢・タマコに
あわせて広島版ポスタービジュアルも到着。また本作を鑑賞した
角川春樹 コメント
退屈な大人にならなかった横山雄二。
かつての映画少年、野球少年が中年になって生みだした瑞々しい監督作品。
前作の「浮気なストリッパー」は、つかこうへいの「ストリッパー物語」を連想させたが、今度の「愚か者のブルース」は紛れもない横山雄二の世界! 本年度の邦画の中でも、一番こころに響いた作品。
映画としても、一冊の小説としても充分に成立するドラマだ。
村西とおる コメント
広島の場末のストリップ劇場を舞台に、落ちこぼれの映画監督とその情婦と借金でクビが回らなくなった劇場主の「男は夢に死に、女は愛に生きた」物語。華やかさとはほど遠い侮蔑の人生絵巻が切なく、鬼才・横山雄二監督の演出・演技に目を剥いた。ナイスですね。
三沢和子 コメント
タマコからだけ常に「監督」と呼ばれている監督。2人の関係が切ない。
加藤雅也さん、熊切あさ美さんは勿論、出演者全てが魂の籠った好演(横山雄二さんの演技にも驚きました)で、森田芳光のポリシー「映画は登場人物の人間を描くことが1番大事」を横山さんが忠実に実践して下さいました。
監督はじめキャスト、スタッフの強い思いが作品の力となっていると思います。そして森田のロマンポルノ作品「マル本噂のストリッパー」の主人公グロリア由来のグロリアさん、男前な最高のオンナでした。
田島隆 コメント
横山雄二。地元広島では、明るくて面白い人気アナウンサーと誰もが思っているだろう。
だが、私の知る横山雄二はアナウンサーの枠に収まる人物ではない。
彼の正体を端的に言えばクリエイター。それもとびっきりクラスだ。
そう、嫉妬心を覚えるくらいに。
この「愚か者ブルース」は、クリエイターとしての彼のセンスが眩いばかりに輝く。
この映画を見て後悔する者はいないと断言したい。
さぁ、横山雄二の世界を堪能あれ!
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