ストリップ劇場「広島第一劇場」5月20日に営業終了、「彼女は夢で踊る」の舞台

「彼女は夢で踊る」の舞台となったストリップ劇場「広島第一劇場」が5月20日に営業を終了することがわかった。

広島県にある広島第一劇場は昭和の匂いを残す、中国地方に残った唯一のストリップ劇場だ。2017年1月に閉館したものの、同年に期間限定で営業を再開し、その後、地権者の土地開発計画の変更に伴い営業を続けていた。このたび地権者との協議を経て、営業を終了することに。6月1日より劇場を取り壊す予定だという。

同劇場のTwitter臨時アカウントでは「開館以来40年以上のながきにわたり、お客様をはじめ大勢の方々にお世話になりましたこと、皆様に心より感謝致します」と思いをつづっている。

なお、時川英之が監督と脚本を担当した「彼女は夢で踊る」は閉館の危機が迫る老舗ストリップ劇場の社長・木下が、ダンサーとの秘密の恋を思い出すさまを描く物語。加藤雅也が木下、犬飼貴丈が青年時代の木下を演じ、ヒロインに岡村いずみが扮した。また横山雄二、矢沢ようこもキャストに名を連ねている。

本作の公式Twitterでは広島第一劇場営業終了の発表を受け、「作品の関係者みんなで広島第一劇場を最後まで見守りたいと思います」とメッセージを送った。時川は同劇場の営業終了までをドキュメンタリー「その男も夢で踊る（仮）」として、カメラに収める予定だという。

「彼女は夢で踊る」は現在一部劇場で上映されているほか、Amazon Prime Videoで配信中。